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横領物「拾った」…勝手に判断、捜査せず 巡査を書類送検

事件事故 神奈川新聞  2019年04月26日 22:15

 占有離脱物横領事件の関係者への適切な捜査を怠ったとして、県警は26日、犯人隠避の疑いで川崎署地域課の男性巡査(26)を書類送検し、減給100分の10(6カ月)の懲戒処分にした。

 県警監察官室によると、巡査は昨年10月上旬、京急川崎駅近くのインターネットカフェから無銭飲食している男がいるとの通報を受けて、同僚の男性巡査(25)とともに出動。その際、30代の男が身分証として使用していた健康保険証が他人名義であることを認知した。男が「拾った」と話したことから事件化できないと勝手に判断し、保険証を男に戻し、本来行うべき占有離脱物横領容疑での捜査をしなかった。無銭飲食については、男に千円を渡してその場で支払わせた。

 巡査は「同じような事件を扱ったことがなく、保険証を拾ったと言われて事件化できないと思った」などと話しているという。

 男がその後、埼玉県内のインターネットカフェで無銭宿泊したとして埼玉県警に詐欺容疑で逮捕され、「川崎で警察官に他人名義の保険証を返してもらった」などと供述したことから埼玉県警が神奈川県警に連絡し、発覚した。

 県警は、同僚の巡査を本部長注意、適切な事件指揮をしなかったとして上司の男性警部補(43)を本部長訓戒にした。

 監察官室は「警察業務への信頼を損なう行為で厳正に処分した」とコメントした。


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