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県立高野球部でいじめ 硬球ぶつけられ仲間外れ、PTSD

社会 神奈川新聞  2019年04月25日 20:52

 県教育委員会は25日、県立高校野球部で男子生徒が硬球をぶつけられるなどのいじめに遭ったと認定する「県いじめ防止対策調査会」の報告書を公表した。生徒は2017年9月に不登校となり、「心的外傷後ストレス障害(PTSD)」の診断を受け18年1月に転学。調査会は生徒が体調不良のため聞き取りはできず、「不登校・転学に至った経過を的確に認定することは難しいが、原因はいじめである可能性は否定できない」としている。

 いじめ防止対策推進法に規定された重大事態に該当するとして、県教委が18年3月に調査を諮問していた。報告書によると、17年7月24日に2年生部員が同学年にからかわれた際、せき払いした1年生の男子生徒も同様に笑ったと感じて、硬球を5~10メートルの距離から投げつけた。左腕や左足付け根に当たり約1カ月後、生徒は「約5週間の加療見込み」との診断を受けた。別の医療機関からも不眠、過呼吸、うつ状態でPTSDの診断を受けた。

 他にも▽複数が生徒の嫌がるあだ名で呼んだ▽2年生部員数人が無料通信アプリ「LINE」(ライン)のグループから生徒を外した▽生徒のスマートフォンの閲覧履歴を見てからかった│ことをいじめと認定した。

 生徒と母親は17年6月の三者面談で担任に相談し、野球部顧問に伝えられた。顧問が硬球の投げつけを認知したのは7月末で、全部員に「あってはならないことだ」と指導したという。

 学校は8月にいじめ防止委員会を開催。また顧問立ち会いで当事者生徒と保護者による謝罪の場を設けたが、その後もライン外しなどいじめは継続していた。

 調査会は、学校の対応の問題点として「単発的偶発的な『いじめ』に対するものと同様の指導にとどまり、原因に踏み込んだ指導が十分とはいえない」と指摘。県教委は学校に「いじめ」としての対応を求めたことは適切としながらも「方針を定めた後の取り組みは学校任せ、校長任せと言わざるを得ない」と言及した。

 県教委学校支援課は「いじめは絶対に許されない行為。重大事態が起きてしまったことを真摯(しんし)に受け止め、同じことが起きないよう対応したい」として、全県立学校長に報告書の指摘や提言について通知した。


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