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「表現の自由」考える企画展 川崎・専修大で、映画上映も

話題 神奈川新聞  2019年04月24日 12:15

戦後に登場した「カストリ雑誌」などが並ぶ「時代にゆれた表現の自由」展=川崎市多摩区の専修大図書館研修室
戦後に登場した「カストリ雑誌」などが並ぶ「時代にゆれた表現の自由」展=川崎市多摩区の専修大図書館研修室

 発売禁止処分などを受けた出版物を紹介することで、「表現の自由」について考える企画展「時代にゆれた表現の自由~江戸から平成、そして○○~」が川崎市多摩区の専修大学生田キャンパス図書館研修室で開かれている。同大に今春、ジャーナリズム学科が開設された記念として企画された。6月1日まで。

 同企画展は、江戸時代から戦前・戦中・戦後、現在までに、政府などから発禁処分や内容変更を余儀なくされた書物約100点を展示した。「カストリ雑誌」と呼ばれた戦後の大衆娯楽雑誌のコレクションを初めて公開。社会問題や医学啓発などの「建前」を掲げることで、エロチックな小説などの取り締まりを回避し、次第に過激になっていった経緯を知ることができる。

 江戸幕府から、ぜいたくの禁止などでカラフルな色使いの表紙を禁止された和本や、検閲で発禁処分を受けた森鷗外の作品、天皇・皇室に対するメディアの自主規制などを考える出版物も並んでいる。同学科長の山田健太教授は「天皇の代替わりに合わせて皇室関係の出版事件や、ヘイトスピーチ絡みの出版を批判する書物の展示は、『いま』を捉え直す力を鍛えることにつながる」と意義を説明。「空気のような存在の『表現の自由』だが、少しずつ侵食されている現実がある。こうした状況を、歴史を通し、実際に規制を受けた出版物を見て、自由の大切さを見直すきっかけにしてほしい」としている。

 日曜と4月29日~5月4日休館。正午から午後4時半(土曜午前10時~午後2時)。4月25日午前10時45分から、戦時下のドキュメンタリー映画「疎開した40万冊の図書」を同キャンパス内で上映。植村八潮教授が当時の状況や、表現の自由と図書館の役割などについて解説する。入場無料。問い合わせは同大図書館電話044(911)1274。


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