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統一地方選2019
大和市長選、大木氏4選 自身規定の「多選自粛」批判退け

選挙 神奈川新聞  2019年04月22日 00:46

4選を確実にし、万歳する大木氏(中央)=21日午後10時5分ごろ、大和市内の事務所
4選を確実にし、万歳する大木氏(中央)=21日午後10時5分ごろ、大和市内の事務所

 大和市長選は21日投開票され、現職の大木哲氏(70)が新人で元市議会副議長の二見健介氏(41)との一騎打ちを制し、4選を果たした。今年2月に市制移行60周年を迎えた同市で、4期を務める市長の誕生は初めて。

>>>大和市議選の開票結果はこちら
 
 大木氏は、自身が提案した市長任期を連続3期までに努めるとした多選自粛条例が適用される時期となり、出処進退の表明は告示約1カ月前と遅かった。
 
 それでも、組織に頼らない従来スタイルの選挙戦を展開。3期12年にわたり、一貫して進めてきた健康都市政策が具現化し始めたことなどをアピールし、「多選」への批判をはねのけて有権者の支持を集めた。
 
 一方、二見氏は多選自粛条例の順守を最大の争点に据え、世代交代を訴えた。ただ知名度不足を補いきれず、財政健全化などの政策も浸透しなかった。
 
 事前の公開討論会はなく、選挙戦は盛り上がりを欠けた。投票率は38.40%と低迷。過去最低だった前回よりも2.40ポイント下回った。当日の有権者数は19万2315人(男9万6128人、女9万6187人)。


4選大木氏「肝心なのは政策」


4選を確実にし、笑顔で花束を受け取る大木氏=21日午後10時5分ごろ、大和市内の事務所
4選を確実にし、笑顔で花束を受け取る大木氏=21日午後10時5分ごろ、大和市内の事務所

 大和市内にある大木哲氏の事務所に午後10時50分ごろ、4選確実の一報が入ると、待機していた陣営幹部らから歓声が上がった。間もなく大木氏が姿を見せ、そろって万歳三唱。駆け付けた支援者と握手を交わし喜びを分かち合った。

 逆風を覚悟しながらの選挙戦だった。多選批判を繰り返し、当時4選を期した現職を破って自身が初当選したのは2007年。翌08年に市長任期を連続3期までに努めるとした多選自粛条例を自ら上程し、制定に結ばせた経緯があった。

 元市議の新人候補が条例順守を主要な争点に設定して「多選」への批判を強める中、大木氏は3期目に取り組んだ保育所待機児童の4年連続ゼロなどの実績を強調。健康都市政策への審判を仰ぐ選挙と位置付け、安定した市政継続に理解を求めてきた。

 大木氏は「政策が勝った。認知症対策に一段とアクセルを踏んでいきたい。市民の居場所づくりにも取り組む」と抱負を述べた。多選自粛条例については「継続するかどうか、じっくりと考えて行動していきたい。肝心なのは政策だ」と答えた。



新人二見氏、無念「あと数日…」


落選し、無念そうな表情を見せる二見氏=21日午後11時ごろ、大和市内の事務所
落選し、無念そうな表情を見せる二見氏=21日午後11時ごろ、大和市内の事務所

 新人の二見健介氏は午後11時ごろ、大和市内の事務所で「日に日に支持者が増えていった。あと数日あったらというのが本音だ」と敗戦の弁を述べ、支援者を前に深く頭を下げた。

 多選自粛条例を巡って現職から出処進退が明言されない中、告示まで1カ月を切ってから出馬表明した。政策発表やあいさつ回り、事務所探しなど準備に追われて迎えた選挙戦では、多選批判や、財政健全化、市内への企業誘致による税収増などに声をからした。

 二見氏は敗因を「知名度」と分析。終盤に強く主張した多選批判については「最初から訴えたら違う結果だったかもしれない」と無念そうだった。



条例「骨抜き」反発も

 【解説】現職の4選か、「多選阻止」を掲げる新人か。大和市長選は、12年前に大木哲氏が多選批判を訴え、4選を目指した現職を破った選挙戦と同じ構図だった。

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