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向上9-2多摩
向上、打倒タテジマ 思い一つ 高校野球神奈川大会第11日

高校野球 神奈川新聞  2017年07月23日 10:08

【多摩-向上】5回表向上1死一、二塁。小野寺の左越え二塁打で二走大嶋が生還=サーティーフォー保土ケ谷球場
【多摩-向上】5回表向上1死一、二塁。小野寺の左越え二塁打で二走大嶋が生還=サーティーフォー保土ケ谷球場

 序盤、向上の平田隆康監督(42)は「ちょっと嫌だなあ」と思っていた。三回まで毎回安打も無得点。緩い変化球に、はまりかけていた。

 0-0の四回無死から先頭が出た。定石は犠打だが強攻した。結局2死から3連打で2点を先行した。五、六回も先頭の出塁を送らず、計6点を加え試合を決めた。

 指揮官は「今日は打たせる方に懸けた」。前戦に続き3安打の大嶋は「少しのずれをチーム全体で修正できた」。終わってみれば大勝した。

 今の3年生の原点といえる試合がある。3年前の神奈川大会決勝、東海大相模戦。初優勝を懸けた向上は21三振を奪われ、0-13で大敗した。当時中学3年だった主将永田はスタンドにいた。「向上は本当の強豪には勝てないと言われているのが悔しかった」。翌春、同部史上最多となる61人が、歴史を変えるために集まった。

 現在の部員は140人。次戦、あの敗戦以来となる夏の東海大相模戦に向けエース飯田が力を込める。「メンバー外になった120人、一人一人の思いを乗せ、人の力で勝つ」。チームのテーマは「オールアウト」-。全員の全部を出し切る。


多摩、プラン通りの展開も


  振ってくる向上打線に低めの変化球を打たせる。ファーストストライクから仕掛けて、プレッシャーをかけていく。

 「四回までは理想的な展開でした」と多摩の馬場祐一監督(34)は振り返る。三回まで7飛球死で無失点。四回に2点を先行されるも、すぐに工藤舜が同点二塁打を放った。「初球から強く振る意識があったから打てた」と背番号2。シード校を焦らせた。

 結局ミスから傷口が広がり大敗した。「あそこで我慢できなければ私学には勝てない」。そう言う指揮官は現役時代、慶応・上田誠前監督の下で選手の自立を重んじる「エンジョイベースボール」を学んできた。

 まだ就任2年目。「エンジョイとかは言わないですけど、選手が自分で考えられるチームをつくっていきたい」。また楽しみなチームができた。

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