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伝統舞台「藤野村歌舞伎」記録映画に 21日上映

カルチャー 神奈川新聞  2019年04月15日 15:00

本番に向けて化粧をしてかつらをかぶる諸角会長(右)
本番に向けて化粧をしてかつらをかぶる諸角会長(右)

 相模原市緑区の藤野地区(旧藤野町)で毎年秋に行われる「藤野村歌舞伎」を題材に、カメラマンの能勢広さん(49)=同市南区下溝=らがドキュメンタリー映画「藤野村歌舞伎」を制作した。橋本駅そばの「杜のホール はしもと」(同市緑区橋本)で21日に開かれる「さがみ人間未来フィルムフェスティバル」で上映される。藤野村歌舞伎が映画になるのは初めてとみられる。

 今回で4回目となる同フェスは、能勢さんら映画制作関係者と市民らでつくる実行委員会が主催。毎年、地域に根差したさまざまなドキュメンタリー映画6~7作品を上映している。

 能勢さんは2001年、当時の藤野町篠原・牧野地区を舞台にしたドキュメンタリー映画「ギフチョウと生きる郷(さと)」を、12年には相模川水系の支流である中津川をテーマにした「流(ながれ)」を作るなどしてきた。

 「地域の自然や文化、人を紹介する作品を上映するのがフェスティバルの趣旨。だから、実行委員会のメンバーで地元に伝わる藤野村歌舞伎を映画にしようと考えた」と能勢さん。東京都内在住の村上浩康さんが監督を務め、実行委員のうち6人が、昨年6月ごろから藤野地区に足を運び、練習から10月の本番までを撮影した。


昨年10月に演じられた藤野村歌舞伎の一場面=映画「藤野村歌舞伎」から
昨年10月に演じられた藤野村歌舞伎の一場面=映画「藤野村歌舞伎」から

 完成した60分間の作品は「明治時代から始まる藤野村歌舞伎は、いくどかの中断を経て平成4年に復活をとげた」と村歌舞伎の紹介からスタート。地元住民でつくる「藤野歌舞伎保存会」(諸角安治会長)のメンバーが、大道具なども全て手作りで準備を進める様子を丁寧に伝える。

 「酔った勢いで、『歌舞伎やってみようかな』と言ったら、猛烈アタックでメンバーに引き込まれちゃって」と白塗りの化粧をしながら楽しそうに話す役者の男性や、親子で歌舞伎に取り組む家族の姿など、地域住民が生き生きと歌舞伎に関わる雰囲気を映し出す。

 作品の終盤では、公演を見た観客の女性が感激し「わたしもやりたい」と、役者の女性に頼み込むシーンも盛り込んだ。

 半年がかりで制作された作品だが、諸角会長らはまだ映画を見ていない。「大きなスクリーンに映し出されるのだから、楽しみだけど少し不安もあるよ」と胸の内を話している。

 フェスティバルは午前11時開場で、他の6作品の上映もある。大人800円。問い合わせは能勢さん電話042(777)5557。


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