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川崎から東京五輪へ ▼▼7
バスケBリーグ、日本代表の篠山主将語る 王者へ断固たる決意

スポーツ 神奈川新聞  2019年04月13日 05:00

いよいよ佳境を迎えるBリーグ。悲願の頂点に向け、強い覚悟をのぞかせる篠山選手 =3月2日、川崎市とどろきアリーナ
いよいよ佳境を迎えるBリーグ。悲願の頂点に向け、強い覚悟をのぞかせる篠山選手 =3月2日、川崎市とどろきアリーナ

 バスケットボールは2020年東京五輪に開催国枠での出場が決まった。男子は1976年モントリオール五輪以来、44年ぶり。バスケ界の悲願だったし、自分は幸運だと思う。

 五輪が自国で開催されることは一生に一度あるかないか。しかも自分が現役選手として臨めるタイミングで来るなんて奇跡に近い。福井・北陸高の先輩でもある佐古賢一さんが「五輪に5回チャレンジしても出られなかった」と言っていたのも胸に響いた。たくさんの先輩方が日の丸を背負って戦ってきたが、なかなか日の目は当たらなかった。プレーできる責任を感じないといけないし、改めて代表は目指すべきものだと感じた。うれしいという言葉だけでは表現できない。多くの人に感謝したい。

 正直、五輪出場は夢にも見なかった。記憶にあるのは、96年アトランタ五輪で米国のドリームチームに、各国の選手が記念撮影を求めていたシーンぐらい。現実的にあまりに遠いものだった。夢でもなかったから想像すらできない。それが率直な思い。

 8月に開幕する中国でのワールドカップ(W杯)の対戦相手も、世界ランキング1位の米国やリオデジャネイロ五輪予選で敗れたチェコなどの強豪国に決まった。「日本バスケットボール史上最強」と言われるチームが、世界ランク1位や3年前に敗れた相手とどこまでやれるのか。縁があるグループに入ったし、世界との力量差を測る良い機会だ。クラブハウスでNBAを見ていると、チームメートの辻と「これスカウティングだからな。試合観戦じゃねーぞ」という話になる。現役最高のシューター、カリー(ウォリアーズ)やスコアラーのハーデン(ロケッツ)と密着した距離でプレーしたい。自分にとって世界の舞台は初めて。楽しみだし、もちろん怖いし、いろいろな感情が入り交じっている。

 違った刺激といえば、3月21日に現役を引退したイチローさん(マリナーズ)が記者会見で語っていたこと。「野球を愛したこと。これは変わることはなかった」とのフレーズは耳に痛かった。引退する時、そういうふうに言えるかなと。心からバスケに対して真摯(しんし)に向き合えているか。ちゃんとしなきゃいけないと思った大人がいると思うけど、自分もその一人。将来、バスケ選手の引退もああやって取り上げられる日が来たらいいな、とも思った。

 Bリーグもいよいよ佳境を迎える。もう反省している場合でもない。3月は11勝1敗と連係面は格段に向上しているし、個人的なパフォーマンスも上がっている。自力での中地区優勝は消滅したが、目標はあくまでも頂点に立つこと。残り試合でいかにチャンピオンシップ(CS)につながる戦いができるか。自分も蓄積した疲労との戦いという部分もあるが、ちゃんとコートに立って、リードしていくという思いも強くなっている。

 13、14日の中地区首位の新潟とのホーム最終戦は必ず勝利を収めたい。CSをホームで開催する可能性がある限り、諦めたくない。日本のプロスポーツで最初の「令和」チャンピオンになれるよう戦い抜きたい。


しのやま・りゅうせい ポイントガード。横浜市青葉区出身。市立榎が丘小から市立旭中、福井・北陸高、日大を経て2011年に東芝ブレイブサンダース(現・川崎ブレイブサンダース)に入団。14年から主将を務める。20年東京五輪出場を目指す日本代表のキャプテンも任されている。178センチ、78キロ。30歳。


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