1. ホーム
  2. 社会
  3. 横浜港「ヒアリ」駆除 ハマに秘策“アリ”

横浜港「ヒアリ」駆除 ハマに秘策“アリ”

社会 神奈川新聞  2017年07月19日 02:00

横浜港で見つかったヒアリ=14日(環境省提供)
横浜港で見つかったヒアリ=14日(環境省提供)

 横浜でも確認された南米原産で強い毒性を持つ「ヒアリ」。対策に追われる国や自治体が注目するのが、外来アリの代表格「アルゼンチンアリ」をほぼ根絶した横浜港の実績だ。在来種を守りながら駆逐を進め、「適切な封じ込め」に成功。横浜港でのヒアリ駆除も「当時の経験やノウハウが生かせる」と横浜市の担当者は自信を見せる。

 特定外来生物のアルゼンチンアリは1993年に広島県で初めて発見。国立環境研究所によると、現在までに1都2府9県で定着が確認されている。

 横浜港では2007年に同市中区の本牧ふ頭A突堤で初確認。土地を管理する横浜港埠頭公社(現・横浜港埠頭株式会社)から委託を受けた東京大学が08年4月から防除活動を行った。

 第1段階は、生息域内の道路沿いや建物の周囲にベイト剤と呼ばれる殺虫成分を含む餌を設置。巣に持ち帰らせて巣内のアリを全滅させることを狙った。市街地への生息範囲拡大を抑えるとともに、殺虫剤散布に比べて環境や人への影響を減らす効果もあった。

 続いて、「道しるべフェロモン」をたどって餌を求めて行列をつくる習性を利用し、生息域の境界付近に人工的に合成したフェロモン剤を置いて撹乱(かくらん)し、活動を抑え込んだ。在来種にはほとんど影響がないことが採用の決め手となった。

この記事は有料会員限定です。

月額980円で有料記事読み放題/100円で24時間読み放題のコースも。詳しくはこちら


シェアする