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店主は9歳 常連店休業で駄菓子屋を開店 三浦

経済 神奈川新聞  2019年04月06日 11:02

客の子どもたちに商品を薦める明紗さん(左)=三浦市三崎
客の子どもたちに商品を薦める明紗さん(左)=三浦市三崎

 三浦市立上宮田小学校4年の木村明紗さん(9)が、母親が三崎下町商店街(同市三崎)で運営する雑貨店の一角に、駄菓子屋をオープンした。足しげく通っていた駄菓子屋が休業したのを契機に、おやつが購入できなくなる子どもたちのためにと、店内に売り場スペースを設けた。商品の仕入れから接客まで手伝う明紗さんは「大人にとっては懐かしい、子どもにとっては楽しい店にしたい」と張り切っている。

 「40円のお釣りです。ありがとうございました」

 母親の初美さん(41)が店長を務める雑貨店「ミサキファクトリー@(アット)」に、明紗さんの元気な声が響く。3月2日から営業を始めた駄菓子屋「まるぼう家」での一幕だ。店名は母親の友人が飼っている2匹のネコから取った。

 雑貨店入り口近くに設けられた約4平方メートルの売り場には、ふ菓子やガム、ラムネなどが40種ほど並ぶ。横須賀市内の問屋で、明紗さんが自ら選んできた商品ばかりだ。

 開店のきっかけは、商店街で唯一の駄菓子屋が昨秋、休業したことだった。「好きなお菓子がそろっていて、行くのが楽しかった」。雑貨店で週末を過ごすことが多い明紗さんは、地元の小学生や観光客に人気の駄菓子屋の常連だった。「近所の子どもたちがおやつを買えなくなる」と心配し、雑貨店で駄菓子を取り扱ってもらおうと思い付いた。

 開店に向け、「大人にとっては懐かしい、子どもにとっては楽しい店」とのコンセプト、2~55歳を対象にすること、駄菓子を30種そろえることなどを自分で考えた。

 売り場のレイアウトにもアイデアが詰まっている。幼い子のことを考え、幼児向けは低い位置に、のみ込んでしまう可能性があるガムは高い位置に置いた。大人向けに、すももなどの甘くない商品も用意した。

 駄菓子の魅力を「安い値段でたくさん買え、選ぶのも楽しいところ」と話す明紗さん。オープン後、地域住民や観光客に人気を博している。会計時には電卓を使っているが、そろばんを学校で習い始めたこともあり、「暗算できるようになりたい」と次なる目標を語り、笑った。

 「ミサキファクトリー@」の営業は土日・祝日の午前11時から午後5時まで。


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