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外国ルーツの保育士養成 第1期奨学生が卒業

話題 神奈川新聞  2019年03月27日 20:51

卒業式で記念写真に納まる百瀬さん(中央)=関内ホール
卒業式で記念写真に納まる百瀬さん(中央)=関内ホール

 外国にルーツを持つ保育士の養成を支援する「神遊協・神福協奨学金」の第1期生が20日、横浜YMCAスポーツ専門学校(横浜市戸塚区)を卒業した。「言葉や文化の架け橋となってほしい」との期待を受けて奨学生となり、念願の保育士資格を取得。4月に泉区内の保育園の保育士となり、夢をかなえる。

 奨学生の卒業第1号は、厚木市に住む百瀬ミレナ美恵さん(21)。県内で働いていた父を追ってブラジルから8歳で母や妹とともに来日した。妹だけでなく在日ブラジル人の交流の場で幼い子の面倒を見るほどの子ども好き。県立高校を卒業後、同専門学校に入学し、保育士を志した。

 横浜市中区の関内ホールで同日行われたYMCA系列の専門学校4校の合同卒業式で、百瀬さんは97人の留学生を含む213人の卒業生代表としてあいさつ。式後には「外国につながる子どもと保護者が安心して通うことができる保育士になりたい」と抱負を語った。


卒業生として自らの名前を呼ばれ、感極まる百瀬さん=横浜市中区の関内ホール
卒業生として自らの名前を呼ばれ、感極まる百瀬さん=横浜市中区の関内ホール

伊坂会長や、現役の奨学生と写真に納まる百瀬さん=横浜市中区の関内ホール
伊坂会長や、現役の奨学生と写真に納まる百瀬さん=横浜市中区の関内ホール

 奨学金は、県内でも外国人定住者が増えていることから、外国にルーツを持つ保育士を養成しようと、かながわ国際交流財団と横浜YMCAが神奈川福祉事業協会から助成を受けて2015年に設立した。卒業式に駆け付けた同協会の伊坂重憲会長は「苦しいことがあっても、その先に必ず虹が出る」と百瀬さんら卒業生を激励した。

 奨学生は学業終了後に県内の保育所などで保育士として3年以上勤務する意思などを条件に、3年間にわたり月5万円を返還義務なしで給付する。これまで百瀬さんをはじめ保育士を志望する3期計9人が対象となっていた。第4期の19年は応募がなく、第3期生の卒業で終了する。


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