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大さん橋国際客船ターミナル 来館者300万人を突破

横浜みなと新聞 神奈川新聞  2019年03月25日 15:09

外国客船の出港時に黄色いハンドタオルなどで見送る人たち。船出の汽笛に感動し、涙を流す人も
外国客船の出港時に黄色いハンドタオルなどで見送る人たち。船出の汽笛に感動し、涙を流す人も

 首都圏でのクルーズの玄関口・横浜港大さん橋国際客船ターミナル(横浜市中区)で2018年度、来館者数が300万人に到達した。客船寄港数の増加に伴い外国人乗客らの利用が増えていることに加えて、市民らが船や海に親しみ、憩いながら交流を楽しむ多彩な企画が奏功。港ヨコハマにふさわしいシンボル施設として定着してきた。

 300万人の大台突破は現在のターミナルとなった02年以来、初めて。横浜港の客船寄港数は増加傾向にあり、18年1~12月は168隻に上った。大さん橋を“母港”に日本発着クルーズを展開する外国客船「ダイヤモンド・プリンセス」の寄港増が目立っている。

 来館者増に大きく貢献したのは「黄色い見送りキャンペーン」。出港する客船に向けて黄色いハンドタオルやケミカルライトを振り、航海の安全と再会を誓う企画で、多いときは5千人が屋上に集い、歓送演奏も交えて盛大に見送ってきた。

 「汽笛が鳴り、船が離れていくと自然に涙が出てきて。大きな声で『行ってらっしゃい』って叫ぶの」


年間来場者数300万人の到達を祝う関係者ら=2月24日、大さん橋
年間来場者数300万人の到達を祝う関係者ら=2月24日、大さん橋

 家族や親友を見送りに来たのではない。市内に住むちよさん(72)は毎月2、3回、都内で暮らす次女いづみさん(45)と客船の出港に立ち会うのが生きがいになっている。

 乗客との掛け合いが楽しい。大さん橋で顔見知りが増えて会話が弾む-。「毎回違うストーリーで大きな感動が味わえる。横浜に大さん橋があることが誇り」。いづみさんは話す。

 客船が来ない時期は、国の規制緩和で開放された岸壁を活用して名産品を直売する「横浜港大さん橋マルシェ」が不定期で開催。週末には屋上に三脚が並び、SNSに「(ハッシュタグ)#大さん橋」と書き込んで船や港の景色を投稿する写真愛好者も増えた。


結婚式の前撮りでドローン撮影を体験するカップル=大さん橋
結婚式の前撮りでドローン撮影を体験するカップル=大さん橋

 「大さん橋への人の流れが変わったね」。近くの飲食店で働く女性が変化に気付いた。大さん橋の指定管理者代表を務める小此木歌藏さんは「横浜の財産であるミナトを市民や観光客に近づける努力を重ねてきた」と振り返り、これからも挑戦を続ける。

 屋上で結婚式の前撮りを行うカップルを対象に、ドローン映像の撮影を有料でスタートする。誰もが弾ける「ストリートピアノ」のロビーへの設置を検討するほか、大さん橋の突端に防災フロートを設け、普段はイベントや船の着岸利用を図ることにしている。


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