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【横浜敗退】及川、失意のマウンド

高校野球 神奈川新聞  2019年03月24日 23:35

屈指の左腕、影を潜め


【横浜-明豊】3回、連続四球からタイムリーを浴び、ぼう然とする及川をかこむ内野陣=甲子園
【横浜-明豊】3回、連続四球からタイムリーを浴び、ぼう然とする及川をかこむ内野陣=甲子園

 勝負は残酷だ。4-6の四回2死満塁。マウンドから右翼に回っていた失意のエース及川へ、鋭いライナーが飛んだ。

 「これをつかめば流れを変えられる」。5失点を喫した投球を取り返そうと必死だった。体ごと突っ込んで差し出したグラブの下を、打球が抜けていく。白球が広い外野を転々とする間に決定的な3者の生還を許した。

 最速153キロの「大会ナンバーワン左腕」と称された勇姿はなかった。開始前の投球練習から異変はあった。捕手のはるか手前で3球たたきつけた。「状態は良くも悪くもなかった」と言い訳はしなかったが、最速は146キロ。序盤はスライダーに頼って何とかしのいでいたものの、三回に捕まった。

 先頭から2者連続の四球。昨秋の関東大会準々決勝で敗れた試合も3者連続四球から崩れており、嫌な予感が漂う-。ここで、犠打を挟んで3連打。一人を打ち取った後、逆転打を許して降板した剛腕は「試合の中で波が出てしまうもろさをまだ直せていない…。悪くなったときに、立ち直る方法を見つけないと」とうなだれた。

 大会選考委員らがナンバーワン左腕を熱望して、関東8強から滑り込みで出場切符をつかんだ。投球動画はインターネット上に広まり、明豊打線に研究された。「もっとインハイに投げたかった」という左腕の意図を見透かしたように各打者が本塁に寄って立ち、捕手山口も「投げにくさがあった」と認めた。

 平田徹監督(35)の厳しい言葉は期待の裏返しだろう。「これが彼の実力。メンタル、技術的に課題がある」。背番号1も「この経験は生かさないといけない」。短い春は、長い夏のためにある。

重圧、一瞬の迷い 持ち味出せず


【横浜-明豊】6回裏横浜2死満塁。打者吉原のとき、飛び出した二走津田がタッチアウト、好機を逸す=甲子園
【横浜-明豊】6回裏横浜2死満塁。打者吉原のとき、飛び出した二走津田がタッチアウト、好機を逸す=甲子園

 天国から地獄へ。想定外の展開に、焦りは募るばかりだった。

 負の連鎖を最後まで断ち切れなかった横浜が、甲子園では2006年夏の大阪桐蔭戦以来となる2桁失点を喫してまさかの初戦敗退。試合が終わっても、ナインは「こんなはずじゃなかったのに…」と、大敗を受け入れられずにいた。

 初回に3点を先制。平田監督が理想に掲げた「先行逃げ切り」の勝ちパターンかと思われた。しかし三回に頼みのエース及川が崩れて5失点。続く四回にも守備のミスなどで4点を失った。

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