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ヨコスカと空母・第2部
空母交代(4)インディペンデンスと台湾海峡危機

社会 神奈川新聞  2019年03月29日 13:43

 日本や韓国と並んで米国が重視していたアジアの同盟国、フィリピンで1991年6月、ルソン島のピナトゥボ火山が噴火した。20世紀最大級といわれる大噴火だった。米軍が駐留していた島中部のクラーク基地と、南シナ海に面した西部のスービック湾は、火山灰で埋まった。

 スービックは港湾と補給機能を備え、航空基地も併設し、アジアで最大級の規模を誇っていた。ピナトゥボ噴火の直前には、湾岸戦争後にペルシャ湾に派遣される途中の海上自衛隊の掃海艇部隊が寄港している。

 米軍はクラークの放棄を決断する一方、スービックに関してはフィリピン政府との間で使用協定の期限延長を交渉したが、フィリピン上院は協定批准を拒んだ。スービックから米軍が撤退し、その後は経済特別区として再整備され、現在に至っている。

 横須賀はスービックが閉鎖された結果、米海軍が西太平洋に持つ主要基地として唯一の存在となった。そうした状況下で、中東に続き、今度はアジアに緊張が走る。台湾海峡ミサイル危機だ。

 台湾総統の李登輝が1995年5月、母校のコーネル大学を訪問するため初めて渡米した。李の「台湾キャンペーン」に中国政府は猛反発した。李を独立派と非難し、台湾近海を標的としたミサイル発射を繰り返す。

 1996年3月には台湾初の総統直接選が予定されていた。中国は選挙の直前にも大規模な軍事演習計画を発表して威嚇し、中台間の緊張は極度に高まっていく。

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