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ヨコスカと空母・第1部
配備前史(8)配備空母「ミッドウェー」に決定

社会 神奈川新聞  2019年03月24日 17:14

 1972年12月、米国防総省は空母ミッドウェーを横須賀に配備することを正式に発表した。

 ミッドウェーは45年9月に就役した「ミッドウェー級空母」の1番艦。その後に太平洋艦隊に編入され、サンフランシスコ近郊の海軍基地、アラメダを母港とする。ベトナム戦争にも65年から72年まで3回にわたって参戦してきた。

 元米国防総省日本部長のジェームス・アワーは「横須賀に配備する空母としてミッドウェーが選ばれたのは、第7艦隊と西海岸の間でのローテーションのタイミングの問題。時期が違っていれば、別の空母が選ばれた可能性はある」とみる。ただ横須賀基地の艦船修理部(SRF)が誇る日本人従業員の技術の存在が、就役から既に30年近く過ぎていたミッドウェーを受け入れられる要因の一つになった可能性は高い。

 73年2月。第7艦隊司令官のジェームズ・ホロウェー中将が、横須賀の旗艦オクラホマシティーの艦内で、日本メディアの取材に応じている。

 ホロウェーは「第7艦隊の役割は西太平洋の公海で、いつでも同盟国を支援する決意を示すことだ」と述べ、ミッドウェーの母港化を「兵員家族が横須賀に来ることで、士気に非常に効果がある。(配備は)ことし(73年)終わり近くになるだろう」と説明した。

 記者が「空母は核を保有しているか」と尋ねた。ホロウェーは、しばらく考えた後に「否定も肯定もできない」。言葉を区切って、慎重に答えた。

 73年5月。横須賀市に旧防衛施設庁・横浜防衛施設局から、米海軍横須賀基地の艦船修理部(SRF)の一部共同使用に関する同意の要請が届く。市長の長野正義は6月に「現状やむを得ないものとして同意する。共同使用はあくまで中間措置。速やかに返還実現に努力されるよう願いたい」と回答した。

 1957年7月に就任した長野は、以前から任期を73年7月までの4期16年と決めていたという。自著「横浜・横須賀六十年」では、任期の最終盤に重なった基地問題を、こう振り返っている。

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