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ICAN川崎さん高校で講演 「平和のイメージ問われる」

社会 神奈川新聞  2019年03月21日 11:31

高校生に核兵器禁止条約の意義などを語るICAN国際運営委員の川崎さん=川崎市川崎区の県立川崎高校
高校生に核兵器禁止条約の意義などを語るICAN国際運営委員の川崎さん=川崎市川崎区の県立川崎高校

 ノーベル平和賞を2017年に受賞した「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)の国際運営委員で、ピースボート共同代表の川崎哲(あきら)さん(50)=川崎市中原区在住=が20日、県立川崎高校(同市川崎区)で核廃絶をテーマに講演した。2年生約240人に対し、「皆さんが平和をどうイメージしているのかが問われている。自らの意見を持ち、言葉で組み立て、意見の異なる人と対話してほしい」と呼び掛けた。

 川崎さんは18~20歳の時にバックパッカーとして中東やアジアを回り、戦争を身近な問題として意識したことを契機に、非政府組織(NGO)活動に身を投じる決意を固めた。ピースボートの狙いを、他国の人とつながり議論して平和の礎となる若者を育てることと説明。「日本にいると日本中心の見方の情報にしか接触できない。だから10代のうちに外国を見てほしい」と勧めた。

 さらに世界にはまだ1万4450発の核兵器が存在するとし、核兵器禁止条約の意義も解説した。日本が同条約に参加していない現状に触れつつ、核保有国の影響力に頼る「核の傘」を批判。「政府や国会に真剣に考えてもらうためにも、18歳になったら選挙権を行使することが大切」と強調した。

 2年の水井野乃さん(17)は「被爆国の日本が同条約に参加しないのが疑問だったが、よく分かった。世界が核廃絶に向かわなければならない。そのための情報の大切さも分かった」と話していた。

 外国籍の生徒が多く通う同校では国際関係をテーマにした講演を定期的に行っている。


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