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三段の滝水枯れ 新東名トンネルに地下水流出と伊勢原市

話題 神奈川新聞  2019年03月18日 20:53

水が枯れた栗原川上流の「三段の滝」=昨年12月、伊勢原市三ノ宮
水が枯れた栗原川上流の「三段の滝」=昨年12月、伊勢原市三ノ宮

 伊勢原市内を流れる栗原川上流の「三段の滝」(同市三ノ宮)で昨夏から水が枯れ、川自体の流量も減ったとみられる問題で、市は18日、新東名高速道路「高取山トンネル」工事の影響により水源である周辺の地下水がトンネル内に流出したことなどが原因との見解を示した。市は事業主体の中日本高速道路に対策を要請。同社は流れ出た地下水をポンプで滝の上流部に送るなどして、水源を確保するとしている。

 同日の市議会本会議で、川添康大氏(共産党)の一般質問に明らかにした。

 市都市部や中日本高速道路東京支社によると、同社が掘削した地質の状況などを調べた結果、滝近くの山中で進められている工事の影響でトンネルより高い位置の地下水が、低い位置を通るトンネル内部に流出していることが判明した。このため、滝や川の水源が減ったとみられる。

 同社によると、新東名で県内最長となる全長約3・9キロの高取山トンネルは2017年6月に着工し、20年度に完成予定。同社は今後、トンネルから配水管を通して三段の滝の上流部に水を送るほか、応急措置として栗原川上流の4カ所に井戸を設置、そこから水源を確保する。また2月中旬から今月上旬にかけて、周辺住民には対策について説明したという。

 三段の滝の水枯れや、栗原川の流量の減少したとみられる問題は昨年7月末、地元住民からの相談から発覚した。現在も滝では水が枯れた状態が続いており、川から農業用水を引いている地元農業者への影響も懸念されている。

 市は「状況の把握に努め、地域住民と事業者との調整を果たすとともに、トンネル工事による影響については中日本高速道路に対し、適切に対応していただくよう要請していく」と説明。市内で稲作をしている50代男性は「本当に水が出て、田んぼまで水が共有できるのか。周辺の井戸が枯れるなどの被害が出なければいいが…」と不安そうに話した。


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