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千葉県旭市、実行委員会・戸井穣会長(74)
【減災新聞】〈ひと・もの・まち〉避難の教訓伝え続け

減災 神奈川新聞  2019年03月17日 10:54

「継承する集い」


戸井穣さん
戸井穣さん

 豚汁で体を温めてもらいながら、紙芝居や語り、音楽も交えて、あの日、あの時を思い返す。黙とうをささげ、犠牲になった16人に心を寄せるのは、津波の最大波が押し寄せた午後5時26分だ。

 東日本大震災で首都圏最悪の津波被災地となった千葉県旭市。3月11日には毎年、「3・11を継承する集い」が開催される。戸井穣さん(74)=写真=は実行委員会の会長として、その中心を担う。

 迎えた8年の節目に本音を漏らした。「さすがに風化が進んできた。民間の力だけでは継承は難しい」。それでも、自らを奮い立たせる。「いずれまた大災害は起きる。防災意識を高めるためにも、伝承していかなければ」

 市内で被害の集中した飯岡地区を襲ったのは、第3波だった。油断して海辺にとどまっていたり、避難先から自宅に戻ったりした人が多く巻き込まれた。地元では「飯岡津波」とも呼ばれる。

 「決しては忘れてはならない」避難の教訓。集いの会場となった防災資料館を拠点に伝え続ける。


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