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“幽霊ビル”取り壊し 駅前再開発へ「一歩」 伊勢原市、2億5000万円で取得

社会 神奈川新聞  2017年07月09日 12:29

市の買収が決まり、解体が始まった「つゆきビル」
市の買収が決まり、解体が始まった「つゆきビル」

 5年近く入居店舗がなく“幽霊ビル”と呼ばれてきた小田急線伊勢原駅北口にある「つゆきビル」(伊勢原市伊勢原)の解体工事が今月から始まった。市が都市計画道路の予定地として、約2億5千万円で取得。所有権を巡って殺人事件が起きたとみられるいわく付きの建物が取り壊され、駅周辺の再開発事業進展へ大きな一歩となりそうだ。

 市などによると、ビルは1974年に完成。鉄筋コンクリート8階建てで、敷地面積約353平方メートル。

 90年9月、ビル前の市道の拡幅を含む再開発事業が都市計画決定されたことで、市がビル買収の方針を決定した。ただ、この買収話に絡み、96年8月、当時土地を所有していた組合の代表者だった市内の男性が失踪。警視庁と県警の合同捜査本部は今月4日、殺人の疑いで指定暴力団元会長の男(68)=別の殺人罪で死刑確定=を再逮捕した。男はビル買収を巡ってトラブルとなっていた男性の殺害を告白し、昨年4月に市内の山中から遺体が発見されていた。

 一方、ビルは2012年9月からテナントが撤退し、無人となっていた。昨年10月、所有権を巡る訴訟で判決が確定。市は現在土地を所有する都内の法人から、土地代約1億2千万円と、内装撤去費用約1億3千万円の計2億5千万円で取得することが決まった。関連費用を盛り込んだ補正予算案は市議会6月定例会で可決されており、6月29日に売買契約を結んだ。解体には3、4カ月かかるという。

 市の担当者は「再開発への大きな一歩となった」と話している。


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