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2019リクルート トレンド予測⑧
在学中の就業経験を活かす『留Biz大学生』が活躍中

神奈川新聞  2019年03月27日 00:00

 株式会社リクルートホールディングスが毎年発表し、今回で10回目になるトレンド予測。2018年12月に発表された「2019年のトレンド予測」では、住まい、新卒採用、中途採用、人材派遣、アルバイト・パート、美容、自動車、飲食の8分野において、それぞれ時代の流れを読む新しいコンセプトとしてキーワードが発表された。

 このトレンド予測は、リクルートグループの各事業が日々の営業活動を通して得た企業とユーザーの声をもとに、各分野の兆しを捉え、紡ぎ出されている。

 それぞれの分野の業界活性化につながる事例や、4月からの新生活をスタートするために知っておくと便利な情報を4週に分けて紹介する。

【派遣】分野のトレンド予測キーワードは『留Biz大学生』。このトレンドが予測された背景から、今後の見通しまでを解説する。


留学生は就業するにあたり、「学業と仕事の両立の困難」、「自分のスキルに見合った仕事を探す困難」、「将来のキャリアに役立つ仕事を見つける困難」と3つの困難を不安として抱えている(リクルートスタッフィング調べ)

働きたい留学生と働き手が欲しい企業が抱える課題を解消する人材派遣サービス

 日本に留学してくる学生の数が増えているなか、85%の留学生が日本での就職を希望しているものの、実際の就職率は36%にとどまっている。そうした壁を越えるべく、留学生たちは派遣を通じてさまざまな就業経験を積むことで日本での就職に活かしはじめている。
 
 大半の留学生が日本での就職を希望しながら実際には一部しか就職できていないのは、やはり日本語でのコミュニケーション力不足や日本の企業文化、ビジネスマナーへの理解が足りないことなどがあげられる。しかし、こうしたスキルの一部は、在学中でもアルバイトや派遣などを通じ、実際の職場での就業経験を重ねていけば習得できるものでもある。
 
 こうした状況のなか、キャリア形成に必要な経験をしたい留学生と、国籍を問わず戦力となる人材が欲しい企業の希望を実現する手段として、人材派遣サービスが活用されはじめている。この人材派遣サービスを利用することで、留学生は希望するキャリアに役立つ仕事を紹介され、就業中、困ったことがあれば相談できるメリットがあり、企業の側も希望する人材の紹介を受け、マネジメント面や労務管理を相談できるメリットがある。


陳さんの将来に向けて目的をしっかりと持って、意欲的に働く姿に『日本企業での就業経験で何か学びたい』という強い想いを感じたと話す株式会社HDE(現 HENNGE株式会社)の新井めぐみさん(右)(写真提供:株式会社リクルートホールディングス)

 多くの事例から一例だけを見てみよう。東京大学大学院に留学している陳萌萌さん(24)は企業向けクラウド・セキュリティ分野製品の開発・販売を行う株式会社HDE(現 HENNGE株式会社)に就業、国内クラウドセールス部門で受注処理などの営業サポートに従事している。
 以前はドラッグストアで外国人の接客をしていたが、「もっと日本語を使って企業文化やビジネスマナーを知りたい」という希望があり、今の仕事を紹介された。実際に日本で働くイメージや雰囲気を知ることができ、4月以降入社する企業でもこの経験が活かせると話す。同社の人事を統括する新井めぐみさんも「弊社の企業カルチャーに合った人材」と評価。人材派遣会社が介入することで、双方にプラスの効果をもたらしている。
 
 過去2年間で大学・大学院の留学生数は15%も増加しており、今後もその傾向は続くと見られている。人材不足に悩まされる企業と日本での就職を希望する留学生の間にあった隔たりを人材派遣サービスの積極的な導入が解消していくことに期待したい。

【2019年のトレンド予測キーワード】
「デュアラー」(住まい分野)
「就域」(新卒採用分野)
「職場スカウト採用」(中途採用分野)
「留Biz大学生」(人材派遣分野)
「学び場イト」(アルバイト・パート分野)
「サロ友」(美容分野)
「もしもCAR電」(自動車分野)
「ポータグルメ」(飲食分野)

▶詳細は株式会社リクルートホールディングスの「2019年のトレンド予測」


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