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箱根“らしさ”、校舎の随所に 町立中学校で改良工事

話題 神奈川新聞  2019年03月14日 17:00

天井に「六角麻の葉」模様があしらわれた箱根中学の玄関 =箱根町二ノ平
天井に「六角麻の葉」模様があしらわれた箱根中学の玄関 =箱根町二ノ平

 老朽化していた箱根町立箱根中学校(同町二ノ平)の校舎改良工事がほぼ完了した。生徒の投票で決まった校舎デザインが施されたほか、箱根寄せ木細工の模様など“箱根らしさ”も取り入れられた。校舎を使用したまま工事を進める「居ながら施工」が導入され、生徒たちは早くもピカピカの学びやで過ごす喜びを味わっている。

 同校は校3棟(延べ床面積約5700平方メートル)と体育館1棟で構成。工事ではエレベーターの整備などバリアフリー化したほか、太陽光発電システムを導入した。全教室にエアコンを設置し、相談室なども新設。少人数用の教室も設けられ、総教室数は2室増加した。

 校舎デザインは、壁面の色などが異なる4設計案の中から生徒の投票により決定。玄関の天井に箱根寄せ木細工で多く使われる「六角麻の葉」模様があしらわれるなど随所に“箱根らしさ”が取り入れられた。

 町教育委員会学校教育課によると、1951年に中学校2校が統合して前身の「箱根明星中学校」が開校。79年にはさらに1校と統合、少子化に伴い2008年にも2校と統合。「箱根中学校」に名称を改め、唯一の町立中学校として再出発した。

 同校で最も古い校舎は1971年竣工で老朽化が進み、町は耐震改良工事に向けて2015年度に調査を始めた。15~18年度に設計や工事などの事業費計約17億6300万円を投じ、昨年6月から工事に着手。19年度も体育館やグラウンドの整備を予定し、当初予算案に約7億円を計上した。

 校舎工事にあたっては費用軽減のため仮校舎の設置を最小限に抑え、工事期間中の授業は会議室などを活用する「居ながら施工」を導入。試験や授業に影響が及ばないよう、大きな音が生じる工事は週末に実施するなど工夫が施された。


(右から)工事を請け負った上野工務店の上野裕社長、勝俣組の勝俣徳彦社長、勝俣組現場監督の伊東和敏さん
(右から)工事を請け負った上野工務店の上野裕社長、勝俣組の勝俣徳彦社長、勝俣組現場監督の伊東和敏さん

 工事がほぼ終わり、今月6日には施工業者に感謝を伝える催しが行われた。工事を手掛けた勝俣組の勝俣徳彦社長(59)と上野工務店の上野裕社長(54)は「新校舎で新しい思い出を刻み、後世まできれいに使ってもらえたらうれしい」などと感慨深げに話していた。


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