1. ホーム
  2. 話題
  3. 戦前の桜モチーフ37作品を展示 絵はがきやメニュー

戦前の桜モチーフ37作品を展示 絵はがきやメニュー

話題 神奈川新聞  2019年03月13日 12:12

桜が描かれたメニューや絵はがきを展示する笠原さん =横浜港大さん橋国際客船ターミナル
桜が描かれたメニューや絵はがきを展示する笠原さん =横浜港大さん橋国際客船ターミナル

 海運大手の日本郵船が戦前に作成した絵はがきや食事のメニューのうち、桜をモチーフに社寺や武士、和装の女性や子どもなどが描かれた37点が、横浜港大さん橋国際客船ターミナル(横浜市中区)で展示されている。1世紀前の鮮やかな色彩で当時の様子を今に伝える品々が並んでいる。

 横浜と北米や欧州などを結んだ定期航路の豪華客船や貨客船で乗客向けに配られたもの。客船絵はがき収集家の笠原喜保さん(72)=川崎市宮前区=のコレクションで、3、4カ月に1度の割合でテーマに応じて展示替えしており、無料で見ることができる。欧州航路に就航した鹿島丸で1918年8月25日に提供された夕食メニューには、京都・清水寺の桜が色鮮やかに描かれている。長崎-上海間を結んだ長崎丸で提供された32年6月24日の夕食メニューはシダレザクラを楽しむ美人画だ。

 日中戦争期に発行したとみられる照国丸や龍田丸の絵はがきは当時の世相を反映し、ピンクよりも黒色を強調して描かれるなど暗い印象を与える。

 笠原さんは「浮世絵の技術を生かして日本文化をアピールしたのだろう。100年間も鮮やかに彩りを残している客船の絵はがきやメニューを楽しんでほしい」と話す。問い合わせは、大さん橋総合案内電話045(211)2304。


シェアする