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大涌谷火山の脅威忘れぬ 箱根ビジターセンターで特別展

社会 神奈川新聞  2017年07月07日 16:46

温泉の造成方法などを紹介する箱根ビジターセンターの特別展=箱根町元箱根
温泉の造成方法などを紹介する箱根ビジターセンターの特別展=箱根町元箱根

 2015年に起きた箱根山・大涌谷の火山活動活発化を振り返る特別展が、箱根ビジターセンター(箱根町元箱根)で開かれている。一部を除き、大涌谷園地が開放されてから間もなく1年。活発化前の姿を取り戻しつつある箱根屈指の観光名所が魅力にあふれる一方で、脅威も併せ持っている地であることを忘れずにいてもらおうと企画した。17日まで。

 今回の特別展には、火山活動の活発化が風化することへの危機感がある。

 園地は今、平日・休日を問わず、多くの観光客であふれかえっている。同センターでは大涌谷への行き方を尋ねる来館者には十分注意して楽しむよう声を掛けるが、「『そういえば、小規模噴火も起きたね』という返事も少なくない」という。だからこそ、センターの担当者は「箱根火山を正しく理解した上で、自然の雄大さを楽しんでもらいたい」と力を込める。

 会場では、火山情報の発信拠点「箱根ジオミュージアム」(同町仙石原)から借りた資料も交えて展示している。

 4カ月間で計1万47回観測された地震や、徐々に勢いを増す蒸気など、活発化に伴って変化する大涌谷の様子を写真やグラフで説明。避難の対象となる火山現象や、1次から3次までに分かれた避難方法の違いなど、町や箱根火山防災協議会が策定した避難誘導マニュアルの内容も紹介している。

 一方、活火山の危険性を強調するだけでなく、写真で名物・黒たまごの製造方法を解説しているほか、温泉の造成方法が分かる模型も展示。火山の恩恵にもスポットを当てるなどの工夫も凝らしている。

 時間は午前9時~午後4時。入場無料。問い合わせは同センター電話0460(84)9981。


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