1. ホーム
  2. 時代の正体
  3. 差別根絶「しない、させない、許さない」 川崎市条例骨子

時代の正体
差別根絶「しない、させない、許さない」 川崎市条例骨子

時代の正体 神奈川新聞  2019年03月12日 05:00

条例骨子案が報告された川崎市議会文教委員会=川崎市役所
条例骨子案が報告された川崎市議会文教委員会=川崎市役所

【時代の正体取材班=石橋 学】川崎市は11日、あらゆる差別を根絶する条例の骨子案を市議会に提示した。人種や性的指向、障害などを理由にした差別的取り扱いとヘイトスピーチの禁止を明記。ヘイトスピーチに関しては、インターネット上も含めて市内で横行する実態を踏まえ、「実効性を確保する措置」を講じるとし、罰則規定を盛り込むか否かの検討を進めるとした。最終的な条例案は12月議会に提出する方針。

 仮称「差別のない人権尊重のまちづくり条例」は差別の禁止をコンセプトに据え、前文で「全ての市民が不当な差別を受けることなく、個人として尊重され、生き生きと暮らすことができる人権尊重のまちづくりを推進」するとうたう。

 人権施策の計画的な推進を市の責務と定め、不当な差別の定義を「人種、国籍、民族、信条、年齢、性別、性的指向、性自認、出身、障害その他の事由」で不平等に取り扱うこととした。ヘイトスピーチについては「市内で立法の根拠となる顕著な事実があり、現状を放置できない」と判断し、特に対応が必要な分野に位置付けた。

 このほか▽市民・事業者の責務▽基本計画の策定▽人権教育・啓発の推進▽被害者の支援▽情報収集・調査研究の実施-などを盛り込む。人権施策やヘイト対策に関する既存の諮問機関も条例に位置付け、公的施設での差別的言動を防ぐガイドラインの根拠規定も書き込む。

 市人権・男女共同参画室の池之上健一室長は市議会文教委員会で、「市内では『差別をしない、させない、許さない』という姿勢を条例で打ち出す。どんな規定を設ければ差別を根絶できるのか、議会に説明しながら熟度を高め、市民に示していく」と説明。6月に条例素案をまとめ、市民の意見を聞くパブリックコメントを8月に実施するとした。

罰則規定 盛り込まれるか

 差別とヘイトスピーチの禁止を明示した条例骨子案が示され、今後は罰則規定が盛り込まれるか否かが焦点となる。

この記事は有料会員限定です。

月額980円で有料記事読み放題/100円で24時間読み放題のコースも。詳しくはこちら


シェアする