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防災と憩いの拠点に 大和市南林間に防災パーク開設

社会 神奈川新聞  2019年03月12日 05:00

園内のかまど付きベンチ
園内のかまど付きベンチ

 災害に強い街に向けて大和市が整備した防災公園「やまと防災パーク」(同市南林間6丁目)が10日、オープンした。一時避難場所にもなる身近な公園に、防災機能を持たせる取り組みは、1995年の阪神大震災を契機に各自治体で始まった。地域住民の訓練場所にも活用でき、防災意識の向上が期待される。

 市内初となる防災に特化した都市公園は、市が農林水産省横浜植物防疫所の圃場(ほじょう)跡地(約1・2ヘクタール)を購入して2014年度に着工。芝生広場や子どもが楽しめる遊具エリア、防球ネットで囲まれたボール遊びエリアなどを整備した。

 付加された防災機能は、あずまや複合遊具が周囲にテントを張って仮設小屋として活用できるほか、ベンチは座板などを取り外して炊き出し用のかまどに転用可能だ。停電に備えて、公園灯の一部を太陽光発電照明にもしている。

 一帯は市郊外の木造住宅が密集する地域。生活道路は狭く、消防車両が入りにくい。そのため、火災延焼防止に、周囲に高さ1・5~2メートルの土手を設けた。地下には多発する豪雨に備えて、市内最大規模の雨水調整池(約1万4千立方メートル)を備えた。


開園式で披露された、複合遊具に張った仮設テント(大和市提供)
開園式で披露された、複合遊具に張った仮設テント(大和市提供)

 このほか、10月までに非常食などを備蓄する地上2階建ての大型防災倉庫(延べ床面積800平方メートル)や、街路の消火栓に接続してホースにつなげる「スタンドパイプ」などの消防設備も設ける。総事業費は38億円。

 市みどり公園課によると、都市公園に防災機能を持たせる事業は、都市直下型地震だった阪神大震災を教訓として、市内では01年度から進められた。これまでに新設・更新時や、住民要望があった計19公園で整備され、かまど付きベンチやマンホールトイレなどが設けられた。

 阪神大震災では同時多発火災に常備消防機関が対応できなかった問題を踏まえ、市は自主防災組織のほか、公園やコンビニなどに初期消火に有効なスタンドパイプ消火資機材の配備にも力を入れてきた。

 一方で、街路の消火栓につなげる操作法を習得するための実践的訓練の不足が課題とされている。防災パークには18台のスタンドパイプを設置、地下の防火水槽を活用した放水訓練も実施できるという。

 10日にあった開園式で、大木哲市長は「南林間地区や西鶴間地区の防災力を向上させる拠点施設になる。憩いの場として利用して頂くとともに、災害への備えも意識してほしい」とあいさつした。


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