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平等な性、意義考える 国際女性デーでトーク

社会 神奈川新聞  2019年03月09日 05:00

「国際女性デー」に合わせて開催されたトークイベントで語り合う角田光代さん(左)と増田明美さん=7日夜、東京都内
「国際女性デー」に合わせて開催されたトークイベントで語り合う角田光代さん(左)と増田明美さん=7日夜、東京都内

 国連が定める8日の国際女性デーに合わせ、国際非政府組織(NGO)プラン・インターナショナルが7日夜、東京都内で「ジェンダー平等」をテーマにしたトークイベントを催した。同NGOの活動に携わり、各国を巡っている横浜市出身の作家角田光代さん(52)とスポーツジャーナリストの増田明美さん(55)が、現地での体験などを披露。性別にかかわらず平等に生きられる社会を構築する大切さを説いた。

 同NGOは貧困や差別のない世界を目指し、70カ国以上で女性の教育支援などを続けている。

 角田さんはこれまでヨルダンの難民キャンプや、因習として女性器切除が続けられている西アフリカのマリなどを視察。現地で聞いた女性らの声を交えながら活動を報告した。自身の経験にも触れ「私が高校生の頃、『女は大学に行かなくて良い、学歴を付けると嫁にもらえなくなる』と言われていた。誰も言語化しない暗黙の了解のようなものが一番の敵」と指摘した。

 また「40年ほど前まで文学賞の選考委員は大抵男性で、女性が書く物は下に見られる時代が長かった」と文学界にも言及。「昔々の代から女性作家が必死に戦い今がある。最近は『女流作家』という呼び方をしなくなった。女性の一人として、後世の人たちにできることは『これでいいのか』という疑いを持ち続けること」と語った。

 一方、増田さんは男尊女卑の考えが根付く西アフリカのトーゴで結成された女子サッカーチームと交流した経験を紹介。少女たちの自信が次第に大きくなっていくのを感じたといい、「将来は国のリーダーになりたいと言う子もいた。自尊感情が芽生えると人はどんどん変わり、道が開ける」と話した。

 陸上界に関しては「日本陸上競技連盟では理事が30人弱いる。2000年ごろに私を含めて2人が第1号の女性として入り、時代とともに増えていくのかと思っていたが、今も女性は2人だけで、ただ人が変わっただけ」と言う。今後に向けては「女性が力を発揮できる環境を少しずつ作りたい」と述べた。


トークイベントで基調講演する大崎麻子さん=7日夜、東京都内
トークイベントで基調講演する大崎麻子さん=7日夜、東京都内

 トークイベントで聞き手を務めた同NGO理事で国際協力・ジェンダー専門家の大崎麻子さん(48)の基調講演もあった。

 大崎さんは「小さい頃に読んだ世界の偉人の伝記で女性は3人だけだった。日本でも大河ドラマの主人公はほとんど男性で、教科書やメディアでリーダーイメージが育まれている」と解説。「科学や工学といった専門分野などで多様な視点が入ることが重要とされている」と、女性のリーダーが増えることの意義を語った。


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