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2019リクルート トレンド予測⑥
企業も働く人もともに成長する『学び場イト』の広がり

神奈川新聞  2019年03月20日 00:00

 株式会社リクルートホールディングスが毎年発表し、今回で10回目になるトレンド予測。2018年12月に発表された「2019年のトレンド予測」では、住まい、新卒採用、中途採用、人材派遣、アルバイト・パート、美容、自動車、飲食の8分野において、それぞれ時代の流れを読む新しいコンセプトとしてキーワードが発表された。

 このトレンド予測は、リクルートグループの各事業が日々の営業活動を通して得た企業とユーザーの声をもとに、各分野の兆しを捉え、紡ぎ出されている。

 それぞれの分野の業界活性化につながる事例や、4月からの新生活をスタートするために知っておくと便利な情報を4週に分けて紹介する。

【アルバイト・パート】分野のトレンド予測キーワードは『学び場イト』。このトレンドが予測された背景から、今後の見通しまでを解説する。


人材教育への投資が従業員満足度を上げる。結果、人材が定着し、成長するサイクルを創り出す。ひいては顧客満足度にもつながり、企業力も強化される好循環が生まれる。

賃金プラスアルファの経験。スキルを学び、
自分を成長させる場としてアルバイトを選ぶ。

 人手不足が深刻化する中、企業は賃金を上げるだけでなく、採用や定着に向けたさまざまな工夫を行っている。アルバイト・パートスタッフ向けにも、スキルアップにつながる学習環境を提供し、その結果として定着率アップや採用力の強化、業績向上につながりはじめている。こうした好循環を生み出すベースが『学び場イト』というコンセプトだ。

 背景には企業から見たアルバイト・パートの定着状況の低さがある。リクルートの調査によれば、アルバイト・パートの定着状況への満足度をたずねたところ、70%の企業が満足していないと答えている。一方、アルバイト・パート就業者に「働く目的」を聞いてみると、金銭的な理由としては「生計の維持」といった答えが78.3%だが、金銭以外の理由をたずねると「自身が成長するため」という人が19.3%もいた。アルバイト・パートを通じたスキルアップ『学び場イト』は、就業者にも魅力なうえ、企業にとっても職場定着や業績向上につながる施策である。


英語を学んだり、着付けの講習が受けられたり、仕事をしながら自分のスキルや視野を広げられると評判の「人形町 今半」。こうした研修に魅力を感じ、応募者は増加しているという。(写真提供:株式会社リクルートホールディングス)

 具体的な事例を見てみよう。「人形町 今半」は和食の店として有名だが、インバウンドによる外国人客増加にともない超初級英語から学べる「学び場」を提供している。希望者には就業中に時給が支給される12週集中研修を開催し、さらにソムリエ資格研修、着物の着付け講習などを行っている。これにより自発的な接客が促進され、リピート顧客が前々年比194%にも増加したという。

 『学び場イト』が事業成長の源泉になっている好例だが、こうした事例は他の企業にも多く見られる。今後は企業も就業者も、さらに『学び場イト』に引きよせられていくだろう。

【2019年のトレンド予測キーワード】
「デュアラー」(住まい分野)
「就域」(新卒採用分野)
「職場スカウト採用」(中途採用分野)
「留Biz大学生」(人材派遣分野)
「学び場イト」(アルバイト・パート分野)
「サロ友」(美容分野)
「もしもCAR電」(自動車分野)
「ポータグルメ」(飲食分野)

▶詳細は株式会社リクルートホールディングスの「2019年のトレンド予測」


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