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復興支援、思い脈々 10日、洗足学園音大でコンサート

社会 神奈川新聞  2019年03月08日 12:04

チャリティーコンサートへの来場を呼び掛ける北野原さん(左)と渡部さん=川崎市高津区の洗足学園音楽大学
チャリティーコンサートへの来場を呼び掛ける北野原さん(左)と渡部さん=川崎市高津区の洗足学園音楽大学

 東日本大震災から間もなく8年、音楽の力で被災地の復興を後押しする取り組みが、洗足学園音楽大学(川崎市高津区)で脈々と受け継がれている。主体となっているのは、震災直後に立ち上げられた学生ボランティア団体「Smiling Sounds」。10日には同学園で、恒例のチャリティーコンサートを開く。

 昨年10月13日、福島県郡山市のホールに150人を超える学生ボランティアの姿があった。同大で吹奏楽やピアノ、バレエを専攻する学生らが日頃の練習の成果を披露。最後は復興支援ソング「花は咲く」を全員で演奏して歌った。

 「本当に来てくれてありがとね」「元気もらったよ」。地元のお年寄りや親子連れは、舞台から客席に下りてきた学生の手を次々と握り、感謝した。

 同団体は震災直後に約30人の学生でスタート。毎春の新入生オリエンテーションで有志を募集し、現在は154人が名を連ねる。仙台市出身の北野原由依さん(22)=音楽学部4年=は震災当時は中学2年生。「あの時は被災者の手伝いができなかった。大学でできることがあると知り、やってみたかった」。福島県会津若松市出身の渡部竜也さん(21)=同3年=は「オリエンテーションの映像を見て感動した」と明かす。参加のきっかけは人それぞれでも、音楽を通じて被災者に寄り添いたいとの思いは一つだ。

 当初の活動は、被災地での小規模な慰問コンサートや学園祭などでの寄付金集めが中心だった。同大の講師や教員らが企画、出演した2012年3月のチャリティーコンサートでは裏方として奔走。所属学生が増えた13年以降は、秋に学生主体のチャリティーコンサートを福島県で続ける。


昨年10月に福島県郡山市で開かれたコンサートも大盛況だった
昨年10月に福島県郡山市で開かれたコンサートも大盛況だった

 そうした実績を積み重ねてきた結果、今年3月の学園内でのコンサートには、初めて学生たちがメインで舞台に立つことが決まった。吹奏楽やピアノ、合唱など各コースの約100人が出演を予定。福島県いわき市から住民160人も招待するという。

 北野原さんは「自分の地元を含め、復興が進んでいることなど、大学の仲間にも何かを感じ取ってもらえたら」と話す。渡部さんは「音楽の力で心のケア、つらさを軽減できたらいい。そういう演奏会にしたい」と語った。



 コンサートは洗足学園前田ホールで、午後2時開演(同1時半開場)。入場無料。会場では募金箱を設置する。問い合わせは、同大電話044(856)2713。


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