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創作版画の系譜 茅ケ崎美術館企画展「版の美」

カルチャー 神奈川新聞  2019年03月07日 13:51

貴重な雑誌を紹介する一角=茅ケ崎市美術館
貴重な雑誌を紹介する一角=茅ケ崎市美術館

 22日まで。開館20周年を記念したシリーズ企画「版の美」の最終展示。下絵の作成から彫り、刷りを全て一人の人間が行う「自画自刻自摺(じがじこくじずり)」を掲げた創作版画。明治末期から昭和初期までの版画家20人による約180点が並ぶ。

 創始者とされる山本鼎(かなえ)が、創作版画を手掛けるきっかけとなった記念碑的な作品「漁夫」は、版木と並べて展示。「わざと粗く彫ったり、リズムを付けたりしている様子が分かる」と同館の小川稔館長。山本が仲間と発行した雑誌「方寸」や銅版画の印象が強い長谷川潔が若い頃に手掛けた木版画で飾られた文芸誌「假面」、詩と木版画の同人誌「月映」といった、20代の若者たちによる実験的な出版活動も紹介。文学や音楽と結びついた同時代の熱気や若者独特の孤独なども伝わってくる。


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