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教室に行こう
県立磯子高校(横浜市磯子区)

教室に行こう 神奈川新聞  2019年03月05日 16:08

民族和解へ学び深め
NGO講話で「視野を広く世界を見渡す」


取り囲んで講話を聞く生徒たち
取り囲んで講話を聞く生徒たち

 「そんなにたくさんの人が犠牲になったの?」「私だったら、諦めてしまうかも」

 現実を知った生徒たちから、驚きの声が上がる。3年生が昨年11月、国際理解教育の一環として、ルワンダで義足を作り続ける非政府組織(NGO)「ワンラブプロジェクト」(「ワンラブ」)のルダシングワ・ガテラ、真美さん夫妻の講演を聞いた時のことである。

 国際理解教育は磯子高校の特色の一つだ。世界の課題について、難民当事者、外務省の外交官、カンボジア支援に取り組む学生NGOらをゲストに迎え、生徒たちは学びを深めている。

 ルワンダでは1994年に民族の対立から虐殺が起こった。諸資料を活用して学んできたが、資料では学びきれない事実が夫妻の話にはあった。

 「なぜこんなことが起きたのだろう」
 「復興は順調に進んだのだろうか」


ミサンガの説明を受ける生徒
ミサンガの説明を受ける生徒

 夫妻の話の後、代表生徒がインタビュー形式で質問した。選択科目「異文化理解入門」で数週間、ルワンダとワンラブについて学んできた生徒である。「義足を待っている人は今も多いとのことだが作る順はどう決めるのか」「今でもツチの人々とフツの人々の対立はあるのか」

 ガテラさんの話を生徒たちは、真剣な表情で聞いた。その後、グループになり、対立する民族が和解する方法を考え、さらに学びを深める。「内戦に参加していた人だけでなく、黙って見ていた人も責任はあるのではないか」。「生活を安定させるために経済を立て直すことが優先だ」。生徒たちは和解に向けて、事実を整理し、改善の方法について真剣に話し合った。

 講演後、一部の生徒は応接室でさらに夫妻と交流を深めた。ガテラさんに憧れていた生徒は、身に着けていたミサンガをいただき大喜び。

 「視野を広く持つことや世界を見渡すことを教えてもらいました。人としての権利や価値を大切に扱う大人になりたいと思っています」。授業後にこう記した生徒は、NGOで働くことを夢見ている。

さまざまな教室から、県教育委員会の指導主事や先生らで構成する「学び見守り隊」がリポート

神奈川県教育委員会では、他にも各校の取り組みを「元気な学校づくり通信『はにい』」で紹介。
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f420082/


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