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J1リーグ開幕 神奈川県勢3クラブ、23日に初戦

スポーツ 神奈川新聞  2019年02月22日 18:00

 サッカーの明治安田生命J1リーグは22日に開幕し、神奈川県勢3クラブはいずれも23日に今季初戦を迎える。史上2クラブ目の3連覇を目指す川崎フロンターレはFC東京と対戦。横浜F・マリノス(横浜M)はガンバ大阪と、湘南ベルマーレはコンサドーレ札幌と顔を合わせ、12月7日の最終節まで続く長いシーズンのスタートを切る。

 川崎は昨季MVPの家長やベテラン中村、ディフェンスリーダーの谷口ら主力が健在だ。新たにロンドン五輪得点王の元ブラジル代表FWレアンドロダミアンやセレッソ大阪の万能型MF山村らを補強。充実の陣容を整え、リーグ戦やアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)を含む「4冠」の偉業に挑む。

 昨季12位に終わった横浜Mは、リーグ2位の得点力を誇った攻撃サッカーの成熟を目指す。クラブの象徴だった中沢が引退。元日本代表の李忠成らが加わったアタッカー陣を、今季から背番号10をつける司令塔の天野が自在に操る。

 チョウ・キジェ監督が8季目の指揮を執る湘南は平均年齢24歳台前半と若く、ともに東京五輪世代の杉岡や斉藤らの台頭が著しい。「湘南スタイル」を知る武富や中川らが復帰して選手層の厚みを増し、YBCルヴァン・カップで初優勝した昨季に続く躍進へ期待が高まる。

川崎 4冠へ攻めの守り DF谷口彰悟


川崎フロンターレDF谷口彰悟
川崎フロンターレDF谷口彰悟

 シーズンの行方を占う16日の富士ゼロックス・スーパーカップ。川崎の谷口は「攻めの守り」を最終ラインから実現させた。昨年度の天皇杯王者・浦和をシュート1本に抑え込む完封。最終ラインを統率しながら豊富な運動量で前線、時にゴール前までスプリントを重ね、ピンチの芽をいち早く摘み取った。

 「これが僕らのスタイル。(前線に)押し込んでいると(ボールを)回収しやすい。うちのスタンダード。特別なことをしている感覚はない」。その「基本」はリーグ2連覇の経験から積み重ねたたまものだ。

 昨季はリーグ最少27失点。守備陣をけん引する副主将が「ただ守るための守備じゃない。ボールを取って攻撃にリズムを生むための守備」と言うように、アグレッシブなディフェンスは同最多56得点を生み出した。

 攻守両面において穴のない「完全優勝」を果たしてもなお「悔しいシーズン。やり残したことがある」という。アジア・チャンピオンズリーグやYBCルヴァン・カップ、天皇杯。まだ見ぬ栄冠を今季こそつかむ。

 幾重もの得点シーンを頭に思い描き、目を輝かせた。「見ている人たちを『フロンターレはこんな形の点の取り方もできるんだ』とわくわくさせたい」。4冠に欠かせぬ不動のセンターバックはまだまだ走り続ける。

横浜M 打開の鍵握る「10」MF天野純


今季から背番号10をつける天野(横浜F・マリノス提供)
今季から背番号10をつける天野(横浜F・マリノス提供)

 期待も重圧も一手に引き受ける。プロ6年目でエースナンバー「10」をつけ、主将の1人に決まった天野純は「俺の調子が良ければ絶対に勝てるし、悪ければ負ける。それくらいの覚悟で戦う」と、低迷脱出を期すクラブの先頭に立つ。

 自身初のリーグ戦全34試合に出場した昨季は、代名詞の左足のFKに加え、チーム一の運動量でも存在感を増した。9月には待望の日本代表デビュー。一方で、し烈な残留争いも経験し、「他クラブよりも重みのある番号だけど、選手としてさらに成長するためには背負わないとダメだと思った」と背番号の変更を志願した。

 リーグが固定番号制を採用した1997年以降、トリコロールの10番は中村俊輔(磐田)ら6人だけ。斎藤学(川崎)の移籍後は空き番号だった。「俺も俊さんと学君に頼ってきたように、『あいつにボールを持たせれば何かやってくれる』という期待感をチームメートに感じてもらえる選手になりたい」。中沢の引退も重なったクラブの、新たなシンボルになろうとする。

 オフの契約交渉でフロントから「試合の勝敗を分ける選手になれ」と激励され、背番号と同じ10得点10アシストを掲げる。「Jリーグで圧倒的なパフォーマンスを見せたい」。自身の活躍の先に、15年間も遠ざかるリーグのタイトルを見ている。

湘南 若き力で歴史刻む DF杉岡大暉


ルヴァン杯で決勝ゴールを決める湘南・杉岡=埼玉スタジアム(共同)
ルヴァン杯で決勝ゴールを決める湘南・杉岡=埼玉スタジアム(共同)

 昨季リーグ13位でJ1に踏みとどまった若き湘南イレブン。攻守のけん引役として期待されるのは左ウイングバック、20歳の杉岡だ。

 身長182センチ。千葉・市船橋高時代はセンターバックを務めたが、足元の技術にスピード、あふれる才能をピッチで体現し、チョウ・キジェ監督から左サイドに新たな主戦場を与えられた。2年目の昨季リーグ戦は出場30試合。YBCルヴァン・カップでは、横浜Mとのファイナルで決勝ゴールを決めて大会MVPに輝いた。

 クラブ史上初めての栄冠をもたらしたヒーローは「タイトルを取ったこと、J1に残留できたこと、試合に出続けたことも自信になった」と胸を張る。その先に見据えるのは攻守両面のレベルアップ。さらには日の丸を背負って東京五輪を戦う自らを思い描く。

 「今年はそこ(代表入り)によりフォーカスして頑張っていきたい」。1月のアジア・カップで躍動した冨安(シントトロイデン)堂安(フローニンゲン)ら同世代たちの姿に「僕は湘南で試合に出て、結果を残し続けることが大事」と目の前の1試合、ワンプレーの重みと向き合っている。

 「ここで(J2に)落ちたら意味がない。力のあるチームだと周りから認めらるために、若い選手で引っ張りたい」。目標はアジア・チャンピオンズリーグ出場権内の3位以内。今季も高みを見据えてクラブに新たな歴史を刻む。


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