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日本周遊人気で米大手、横浜に客船増強 新港・大黒整備で

経済 神奈川新聞  2019年02月25日 02:00

横浜港を母港にするダイヤモンド・プリンセス=横浜港大さん橋国際客船ターミナル
横浜港を母港にするダイヤモンド・プリンセス=横浜港大さん橋国際客船ターミナル

 米客船大手プリンセス・クルーズは超大型客船を含めた2、3隻体制での運航を視野に入れ、横浜港を母港にした日本周遊クルーズを強化する。横浜・みなとみらい21(MM21)新港地区に今秋誕生する客船ターミナルに11月4日、英国籍の「ダイヤモンド・プリンセス」(11万5875トン)を第1号として配船。将来は大黒ふ頭(横浜市鶴見区)に完成する客船ターミナルも利用し、さらなる母港化を進めていく考えだ。

 同社は2013年から、国内最大級の大さん橋国際客船ターミナル(同市中区)を拠点に日本発着クルーズを展開。地方港を巡りながら10日ほどで日本を周遊するクルーズが人気を博しており、乗客定員約2700人の同船はすぐに予約で満室になる状態が続いている。

 需要の高まりを受けて、近年は年間営業シーズンを延長してきたが、船の供給量を増やす方向で検討を開始。同社ジャパンオフィスのカーニバル・ジャパン(東京都中央区)堀川悟代表取締役社長は今月14日、横浜港で「現在はダイヤモンド・プリンセスだけだが、もう1隻、もう2隻増やしていく」と明かした。

 新港ふ頭の新客船ターミナルを大さん橋に次ぐ新たな拠点にするため、世界最大の客船グループで同社などを傘下に置く米カーニバル・コーポレーションとして、国の制度を利用して年に数十回の岸壁の優先予約権を取得した。

 さらに、横浜ベイブリッジを通過できない14万トン級の超大型客船を配船するための調整に着手した。堀川社長は「あと数年後に実現したい」と述べ、超大型客船2隻が同時着岸できる岸壁が21年に整備される大黒ふ頭の客船ターミナルの利用に意欲を見せた。

 横浜港は羽田空港から約20分の好立地にあり、同社のクルーズは日本人客だけでなく欧米系を中心にした外国人客にも人気が高い。

 東京五輪・パラリンピックが催される20年に訪日クルーズ客500万人を目標に掲げる国土交通省の担当者は「東日本のクルーズ展開の拠点として、オールジャパンでのクルーズ振興を牽引(けんいん)してほしい」と期待。市港湾局の伊東慎介局長は市内経済への波及効果を念頭に「これからも互いに密接な関係になることを確信している」と述べた。


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