1. ホーム
  2. 政治行政
  3. 業者「腐食の恐れ」知らせず 旧鎌倉図書館、調査委が報告

業者「腐食の恐れ」知らせず 旧鎌倉図書館、調査委が報告

政治行政 神奈川新聞  2019年03月02日 16:27

腐食が広範囲に見つかり、工事が中断されている旧鎌倉図書館。現在、木材で補強している=鎌倉市御成町
腐食が広範囲に見つかり、工事が中断されている旧鎌倉図書館。現在、木材で補強している=鎌倉市御成町

 旧鎌倉図書館(鎌倉市御成町)で耐震改修着工後に広範囲の腐食が見つかった問題で、市職員でつくる調査委員会は1日までに報告書をまとめた。着工前と現状の調査結果が乖離(かいり)した原因について、調査した業者が目視で確認していない部分に腐食の恐れがあることを市に知らせていなかったことなどと結論付けた。

 2月28日に開かれた市議会総務常任委員会で、市が内容を報告した。

 調査委は報告書で、外壁の劣化状況から、内外装をはがしていない部分にも腐食の危険性があることや追加調査が必要なことを市に知らせる必要があったなどと指摘。「現況把握につながらず、差異の大きさの原因となったと考えられる」とした。

 また改善策として、業者の選定方法の見直しや、着工前に追加調査できる計画の策定などを挙げた。

 一方、業者への損害賠償請求について、市は常任委で「弁護士から『契約内容と履行内容を照らし、(業者の)法的責任を問うことは難しい』と意見された」とし、見送る考えを示した。また弁護士らから「業者側、市側に複合的な要因があると考えられる」と指摘されたことから、市の事務処理に不適切な点がなかったか、今後再検証するとした。

 調査委は市職員ら9人で構成。助言役として建築の専門家3人も交え、業者らから聞き取り調査を行うなどした。


シェアする