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中萬学院井上取締役×教材クリエイター玉井氏対談
好きなだけ伸びていいんだよ

神奈川新聞  2019年03月08日 00:00

小学校低学年から「読む力」と「想像力」を養えば、将来は大きく開けると語る中萬学院・井上取締役(右)と教材クリエイターの玉井氏=横浜市西区

 神奈川で65年の歴史を持つ学習塾・中萬学院が手がける個別指導「CGパーソナル」では、小学校低学年からの教育に力を入れている。個別指導というオーダーメード方式で脳の発達期に「自ら想像し考える力」を養うことは、自立学習への扉を開き、ひいては子供の未来をも拓いていくはず―。その意義を同学院グループの取締役で個別指導事業部長を務める井上敏彦氏と、その指導のメソッドとして採り入れられている「玉井式」を開発した教材クリエイターの玉井満代氏が語る。

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なぜ低学年の「個別」か


中萬学院の個別指導CGパーソナルを手がける井上取締役

井上 人間の脳は10歳程度で大人と同じ大きさになり、その発達期に学びの基礎をつくれれば、以降が非常に楽になります。同学年であっても生まれ月で成長の差が大きい低学年だからこそ、子供それぞれの能力に合わせた個別指導に注目が集まっています。個人差に合わせた勉強というものはもっと考えられていい。よく早熟型、晩熟型と言われますが、その子のタイプに応じて、もっとフレキシビリティの富んだやり方があったほうがいいのではと考えています。

玉井 私は「自己効力感」という言葉を大事にしています。自分が存在することによって、周りに効力を与えることができる唯一無二の存在なんだということを思えることが大事。それは集団授業でも個別指導でも可能ですが、個別だと、一人一人の特性を見て対応できます。
 例えば同じ問題ができないでも、「絶対できるから」と励ました方がいい子と、「いいのよ。そうねえ。できないからまた今度頑張ろうか」と寄り添った方が安心する子がいたりするものです。だからこそ、その子の進み具合に合わせてカスタマイズされる個別指導が、メンタルの部分を支えてくれる意味も非常に大きいと思います。跳び箱を跳べないと思い込むと跳べなくなるのと一緒で、勉強も「次はできるよ」と隣で言ってくれる人がいると、気持ちが強くなっていきますよね。


教育大国のインドでも採り入れられている「玉井式」を開発した玉井氏

「読解力」というベース

井上 その中で、全ての学びのベースとして「玉井式国語的算数」があります。小学校低学年の算数のテストというのは、足し算なら足し算、引き算なら引き算と、数字が2つしか出てきません。玉井式の場合は数字がたくさん出てきて、その中から選択して、これとこれを使って正解を導いていきます。文章理解ができていないと解けない算数なんですよね。これが全教科の基礎となっていくのが、特徴です。

玉井 人は「聞く、話す、読む、書く」の順番に語学を習得していきます。聞くから話せる、読むから書ける。それなのに日本は小学校に入ると「読む」という多読の時間がないままに、「書く」ということをさせてしまいます。小1でたくさんの本を読んでいる子は少ないです。その中で書かせる訓練が始まって、それを添削という否定から入る。だから余計に自信がなくなって、子供の脳が表現するということよりも、どんな文を書くことが正解かということばかりを考えてしまう。しかも多読は本人がワクワクして読める本を読ませるべきなのに、学校では無理やり「推薦して」読ませます。さらに国語の授業が精読に偏ってしまっている。何ヶ月も「ごんぎつね」をやって、何ヶ月も同じ文章を読んだあげく、それを穴抜きで出題して、「そして」という正答を選ばせる。それは文章の流れで考えるのではなく、覚えているからそこに入れ込めるだけです。日本が求めている「表現力」に到達できないやり方だと思っています。

「図形の極(きわみ)」が育むイメージング力

玉井 小学校低学年の算数は数字だけをずっとやっていて、図形に関して言うと平面図の丸、三角、四角くらいしかありません。なんで平面から入るかと言うと、大人が勝手に平面図は簡単で立体図形は難しいと思い込んでいる。これでどんな弊害があると言うと、高学年でやる理科の月、太陽、地球の位置関係の問題ができない子が増えます。むしろ小さい子の方が頭が柔らかいから、やっていくとできるようになるのです。図形脳も体系立ててやれば絶対できるのに、そういうテキストがなかったので、「図形の極」が生まれました。本当は図形と算数は分けてやるべきだと思っています。

井上 例えば絶対音感は7歳以降は習得できないと言われています。あるラインを超えると習得できないことがある。同じことが図形の教え方にも言えると思います。

玉井 立体の展開図を描く脳の働きは、想像力を育てます。思考して、空間認知能力で想像して、あの人が言っていることはこういうことなのかなと考える力がイメージング力。誰もイメージできない未来に向かって、その武器を持って向かっていってほしいです。


脳の発達期であり、考え方も柔軟な低学年のうちにどういうベースを作るかが重要だと力説する2人

想像力と創造性を育む教育を

井上 AI(人工知能)が活躍する時代が迫り、創造力と想像力を育む教育の必要性が高まってきています。誰もやったことがないから私がやってみようとか、みんなが失敗しているから私がやろうと。チャレンジ精神がある人が脚光を浴びる世界だと思います。あれでもだめこれでもだめ、でもやっていく。答えがない中で、やっと思い浮かぶ。そういうのを子供のうちから疑似体験することが大事だと考えています。

玉井 若者に焦点を当てたあるアンケートで「できない、わからないことにはチャレンジしたくない」と答えた18歳が多かった。そんな子が社会人になってチャレンジしたり、イノベーションを起こせるかというと、無理だと思います。もっと小さいうちから、メンタルの部分を考えながら育てないといけない。決して競争のない社会にするのではなく、みんなが100点を取れることが大事なのではなく、あなたはあなたで必ずできる、あなたができるもの、時期が必ず来るということを、周りの大人が支えながら教えてあげられることが大事だと思います。

「自立学習」への道筋

玉井 低学年のころからこうした教育環境を整える本当の目的は、最終的に「自立学習」に持って行くことです。今まではどうしても「対策授業」だったところが、将来においては、その部分は子供が自分でやれて、文章力やディベート、プレゼン能力など、そうした応用を教えてくれるのが良い塾という風になっていくと思います。

井上 本当に効率が良いのは、こういう学ぶベースをつくった後に、高校生になったら自分でやるようになることです。できる子の頭(伸び)を押さえつけてしまうことなく、どんどん好きなだけ伸びていいよという環境をつくるのが、私たちの役目です。前例に縛られず、新たな教育メソッドに挑戦し、社会で活躍する人材をつくりたいと思っています。

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