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2019リクルート トレンド予測②
街ぐるみで地域に根ざす若者を支援する「就域」とは?

神奈川新聞  2019年03月06日 02:00

 株式会社リクルートホールディングスが毎年発表し、今回で10回目になるトレンド予測。2018年12月に発表された「2019年のトレンド予測」では、住まい、新卒採用、中途採用、人材派遣、アルバイト・パート、美容、自動車、飲食の8分野において、それぞれ時代の流れを読む新しいコンセプトとしてキーワードが発表された。

 このトレンド予測は、リクルートグループの各事業が日々の営業活動を通して得た企業とユーザーの声をもとに、各分野の兆しを捉え、紡ぎ出されている。
それぞれの分野の業界活性化につながる事例や、4月からの新生活をスタートするために知っておくと便利な情報を4週に分けて紹介する。

 【新卒採用】分野のトレンド予測キーワードは『就域』。このトレンドが予測された背景から、今後の見通しまでを解説する。


株式会社リクルートキャリアの調査では、6割の大学生が地元就職意向を示している。一企業で抱えていた採用や育成の限界を新しい協同体が変えていく。

一企業の魅力をアピールして就職してもらうのでなく、地域全体の魅力を発信して来てもらう『就域』という取り組み。

 大都市圏に向かいがちな大学生の就活。それを地域に引き戻そうとする『就域』という取り組みが日本のあちこちで注目されている。地域の中小企業1社では実施できなかった街ぐるみでの活動だ。これまでのように企業だけでなく、企業と地域とが一緒になって学生の採用と育成をはかる。地域に就労する価値を知ってもらうために、地域内の他社との面談を推奨するなど、これまでの企業の採用活動では考えられなかったような取り組みだ。さらに、入社後の孤立防止と定着を見すえ、内定式や研修なども合同で行なっているという。

 これまでは、地域の企業が個別にその魅力を発信していた。これだと大都市部の企業の発信する情報や魅力に「量」として太刀打ちできない。しかし、企業単体でなく、その地域の自然や人間関係、各企業の魅力などを共同で発信することにより、地域としてまとまった「質」の高い存在感をアピールすることができるという。


“十勝として最後まで面倒を見る!”を活動コンセプトにし、帯広市と企業が採用と育成を協同。合同内定式は横のつながりを作るきっかけに。(写真提供:株式会社リクルートホールディングス)

 北海道帯広市での事例では、帯広市と企業26社が、まず多くの十勝企業の認知をはかるべく学生向けに「とかち業界研究フェア」を開催。さらに学生たちが会社を超えた横のつながりを増やせるよう合同内定式を実施している。参加企業の担当者が「十勝のどこかの企業に学生が勤めてくれれば本望」という言葉を残しているが、まさにこうした地域全体で学生の就職を受け入れるという発想こそが、『就域』の考え方。日本の各地域でその取り組みが始まっている。

【2019年のトレンド予測キーワード】
「デュアラー」(住まい分野)
「就域」(新卒採用分野)
「職場スカウト採用」(中途採用分野)
「留Biz大学生」(人材派遣分野)
「学び場イト」(アルバイト・パート分野)
「サロ友」(美容分野)
「もしもCAR電」(自動車分野)
「ポータグルメ」(飲食分野)

▶詳細は株式会社リクルートホールディングスの「2019年のトレンド予測」


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