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2019年リクルート トレンド予測①
都心と田舎。2つの生活を楽しむ『デュアラー』とは?

神奈川新聞  2019年03月06日 02:00

 株式会社リクルートホールディングスが毎年発表し、今回で10回目になるトレンド予測。2018年12月に発表された「2019年のトレンド予測」では、住まい、新卒採用、中途採用、人材派遣、アルバイト・パート、美容、自動車、飲食の8分野において、それぞれ時代の流れを読む新しいコンセプトとしてキーワードが発表された。

 このトレンド予測は、リクルートグループの各事業が日々の営業活動を通して得た企業とユーザーの声をもとに、各分野の兆しを捉え、紡ぎ出されている。それぞれの分野の業界活性化につながる事例や、4月からの新生活をスタートするために知っておくと便利な情報を4週に分けて紹介する。

【住まい】分野のトレンド予測キーワードは『デュアラー』。このトレンドが予測された背景から、今後の見通しまでを解説する。


普段はIT企業で多忙な日々を送る川鍋宏一郎さん(神奈川県)は、毎週末を千葉の1500坪の賃貸物件で過ごす。農作物を作るなどオフの時間はまるで別世界。(写真提供:株式会社リクルートホールディングス)

都心と田舎という2つの生活を楽しむデュアルライフ。それを満喫する人たち『デュアラー』が増えていく。


 これまでは憧れはあっても、お金もかかるからムリとあきらめていた都会と田舎のデュアルライフ(2拠点生活)。近年は空き家やシェアハウスを活用して、富裕層というのではない普通の20~30代のビジネスパーソンやファミリーが、都心と田舎のデュアルライフを楽しみはじめている。リクルートでは、都心と田舎のデュアルライフを楽しむ人たちを『デュアラー』と名づけ、今後こうした人々が増え続けていくと予測している。推計によれば、デュアルライフに興味を持つ潜在的デュアラーは1100万人いるという。

 デュアラーの目的やタイプはさまざまだ。
◎サーフィンや農業を楽しみたい「趣味満喫型デュアラー」
◎都心から離れてのんびりした時間を楽しむ「自然癒され型デュアラー」
◎都会育ちで故郷と呼べる場所がないからこそ求める「ふるさと型デュアラー」
◎いつかは田舎に移住する前にトライアルとして試してみる「プレ移住型デュアラー」
◎自然の中で子どもを育てたい「のびのび子育て型デュアラー」
◎都会で培ったスキルを活かしたいと考える「地域貢献型デュアラー」。

 こうしたデュアラーが増えている背景には、地方物件の価格低下、空き家の増加、民泊の合法化という、いわば追い風の流れがあるといえるだろう。


リクルート住まいカンパニーの調査では、デュアルライフ実施後の生活満足度が上がったと答えた人は8割弱にのぼった。

 普段は刺激的な都心の第一線で働き、週末には豊かな自然の中で多世代・多様な人々との交流を通して新たな自分を発見する。都心で暮らすメリットを享受しつつ、田舎暮らしで満たされる充実感をもあわせて持ちたいという豊かな生活志向が見て取ることができる。

 こうした新しいライフスタイルを尊重し、バックアップに乗り出している企業も増えてきている。働き方改革だけでなく暮らし方改革が、いま始まろうとしている。

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【2019年のトレンド予測キーワード】
「デュアラー」(住まい分野)
「就域」(新卒採用分野)
「職場スカウト採用」(中途採用分野)
「留Biz大学生」(人材派遣分野)
「学び場イト」(アルバイト・パート分野)
「サロ友」(美容分野)
「もしもCAR電」(自動車分野)
「ポータグルメ」(飲食分野)

▶詳細は株式会社リクルートホールディングスの「2019年のトレンド予測」


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