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ベイキャンプ
新戦力、投打で奮闘

ベイスターズ 神奈川新聞  2019年03月01日 02:00

完成度の高さから2桁勝利への期待がかかる上茶谷=アトムホームスタジアム宜野湾
完成度の高さから2桁勝利への期待がかかる上茶谷=アトムホームスタジアム宜野湾

 チームを強くするため、主力をどこまで突き上げられるか。アピールの場であるキャンプで、例年よりも少ない新戦力が奮闘した。

 上茶谷(東洋大)はドラフト1位にふさわしい実力を見せつけた。キャンプの疲れを残しながら実戦2試合に登板し4回1安打無失点。ストライク先行の制球力で四球はなかった。

 初戦は最速152キロをマーク。「ホームベース上で球が強い。いい投手の共通点」(伊藤光)というシュート気味のストレートで、凡打の山を築いた。2戦目は「長い回を想定した」と140キロ台後半に抑え、コントロール重視の投球に切り替えた。

 球団の測定データによれば、リリースポイントの高さは他の投手陣に比べると低めで安定。上背が181センチと小さくない分、重心が低いフォームで「球をそれだけ前で放れている」とは本人の見立てだ。

 球威で押せる直球に加え、決め球のチェンジアップやカットボールの仕上がりも順調で、「ベリーグッド。力強い」とラミレス監督。開幕ローテーション入りへ確実に歩を進める右腕は「全てが勉強になった。自分の持っているものを出せれば自信はある」と頼もしい。


社会人出身の即戦力として開幕ローテーション入りを狙う大貫
社会人出身の即戦力として開幕ローテーション入りを狙う大貫

 同3位の大貫(新日鉄住金鹿島)は修正能力の高さを示した。26日の韓国KIA戦では1イニング目に連続長打を浴びるなど2失点。直後のベンチで三浦投手コーチから「追い込んでから球が浮く」と指摘を受け、次の回は3人で片付けた。

 多彩な変化球を操る背番号16は「野球漬けの生活で土台ができた」。上茶谷同様、先発枠を懸けてオープン戦で長いイニングを投げて実戦派を売り込む。

 ルーキーの野手2人は、レベルの高いプロの投球に苦戦した。伊藤裕(立正大)は最終クールから1軍に合流。実戦7試合で2安打にとどまったが、長所を忘れていない。「求められているのは長打力」。追い込まれても豪快なフルスイングと粘れる器用さを見せた。

 20歳の知野(BC新潟)は一塁以外の内野全ポジションを守った。大和や宮崎らのプレーを目に焼き付け、居残り練習する姿に指揮官は「日に日に成長している」と目尻を下げた。


新たな環境で再起を期す中井
新たな環境で再起を期す中井

 巨人で4番を打った経験もある中井は、ユーティリティープレーヤーとして欠かせぬ存在となりそうだ。勝負強い打撃も兼ね備え、永池内野守備走塁コーチは「内野で誰か調子が悪いところに当てはめることができる。すごく重宝されると思う」と高評価。5年ぶりに選手として復帰した古村は、ハイレベルな救援陣にもまれながら、威力十分の直球を武器に生き残りを懸ける。

 開幕まで1カ月。「優勝できるチームだと信じている」。キャンプをこう締めた指揮官の言葉を下支えするように、新たな星たちが真価を発揮している。


2軍は練習再開


 沖縄キャンプを終えたベイスターズは28日、横須賀市長浦町のベイスターズ総合グラウンドで2軍が練習を再開した。1軍は休養日。

 この日は悪天候により室内練習場での調整がメインとなり、けがからの復帰を目指す昨季の新人王・東やベテラン梶谷らが精力的に汗を流した。

D4位勝又、初キャンプ「気疲れ」

 1カ月間のキャンプを終えたドラフト4位ルーキーの勝又は「ほとんどが年上の選手という新しい環境で、気疲れすることが多かった」と初々しく振り返った。

 26日には1軍に招集され、韓国プロ野球・KIA戦で登板したが、1死も取れずに5失点。1月の新人合同自主トレーニングから試行錯誤している投球動作が安定せず、「その場しのぎでやるフォームでは通用しなかった」と教訓を得た。

 キャンプ中の休養日には、同じ新人で2軍キャンプ地・嘉手納町出身の宮城に地元を案内され、海岸で趣味のウクレレを弾いたという。今後は開幕に向けて実戦が多くなるが、「これ以上落ちることはない。次に1軍で投げさせてもらうときには、まず1アウトを取れるようにしないと」と気持ちを切り替えていた。


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