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「真鶴カキ」実現目前 町が出荷施設整備に着手

政治行政 神奈川新聞  2019年02月27日 02:00

真鶴町が養殖しているイワガキ (真鶴町提供)
真鶴町が養殖しているイワガキ (真鶴町提供)

 真鶴町は2019年度、イワガキの養殖事業展開に向けて、出荷施設整備に着手する。町は15年度からイワガキの試験養殖を続けており「真鶴ブランド」の生食用カキの実現はいよいよ目前まで迫ってきた。

 建設する施設は木造平屋で建築面積は約140平方メートル。イワガキの洗浄や選別、海水の滅菌処理設備を備える施設として今年6月にも着工し、20年4月から試験的にイワガキを出荷、21年4月の本格出荷開始を目指す。

 町は19年度当初予算案に総事業費約1億2900万円を計上。総事業費の約半分は国や県の補助金で賄い、残りの費用に過疎債を充てる。

 町がイワガキ養殖に着手したのは、14年に「春香」ブランドのイワガキ養殖で知られる島根県海士町への訪問がきっかけ。真鶴町は海士町と人材育成に関する委託契約を結び、同町の指導を受けながら15年12月に試験養殖をスタートさせた。

 真鶴町岩の約300~400メートル沖合で、海面と平行に設置したロープに等間隔で、イワガキの稚貝を付けたホタテの貝殻を取り付けたロープを垂下。イワガキは成育に2年半ほどかかるといい、15~17年度に毎年度約6千個のイワガキの稚貝を投入したところ順調な成育が認められたため、21年度の本格出荷に向けて18年度には稚貝約12万6千個を垂下させた。

 町はイワガキの生産を専門とする漁業者の育成にも取り組んでおり、19年度中に販売を担う地域商社も設立する。将来的には年間40万~50万個の生産を目指しており、地元や箱根町、湯河原町の旅館などへ出荷していく予定という。

 真鶴町産業観光課の担当者は「生食用の二枚貝の出荷は県内で初めて。『真鶴ブランド』の新たな名物として観光の起爆剤の一つになり、雇用創出や移住者の増加、漁業の活性化につながれば」と話している。

平成で2番目の規模 真鶴町予算案

 真鶴町は26日、2019年度当初予算案を発表した。一般会計は公共施設や道路の改修費などで膨らみ2年連続のプラス編成となり、平成30年間で2番目に大きい規模となった。

 一般会計の歳入では、地価下落に伴う固定資産税の減収で町税が微減。18年度に約3億5千万円起債した過疎債は、町立まなづる小学校防水工事など13事業で約3億6700万円起債し、町債全体では約2・4%増えた。

 歳出は、イワガキ出荷施設整備や町民センター改修で総務費、教育費がそれぞれ伸びた。人口減対策として、サテライトオフィス誘致にも引き続き取り組む。


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