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津久井やまゆり園事件考~相模原障害者殺傷

社会 | 神奈川新聞 | 2020年9月7日(月) 18:34

防災・減災

事件概要 ~ 津久井やまゆり園事件とは

 2016年7月26日未明、相模原市緑区の神奈川県立障害者施設「津久井やまゆり園」に男が侵入し、刃物で入所者19人を殺害、職員2人を含む26人に重軽傷を負わせた。

 施設職員だった植松聖死刑囚が逮捕され、殺人罪などで起訴された。被告は神奈川新聞の取材に「(重度障害者が)不幸の元である確信を持つことができた」「意思疎通が取れない人間は安楽死させるべきだ」などと障害者に対する差別的な言動を繰り返し、犯行を正当化してきた。

 植松死刑囚は横浜地裁一審判決後、弁護人による控訴を取り下げ、死刑が確定している。

再審請求と被害者家族らに広がる衝撃

 2022年4月、植松死刑囚側は横浜地裁に再審請求を申請した。地裁は受理しており、再審開始を決定するか、棄却するか判断する。

やまゆり園事件7年

やまゆり園事件5年 関係者や遺族の思い

やまゆり園事件・横浜地裁公判と判決

 植松被告の公判は2020年1月、横浜地裁で始まった。3月の一審判決では被告に死刑が言い渡され、弁護人による控訴を被告自身が取り下げ、判決は確定した。

やまゆり園事件横浜地裁審理 記事一覧はこちら
インタビュー~判決を受けて 記事一覧はこちら

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公開された事件現場

老社会学者から植松聖被告への手紙

 和光大名誉教授の最首悟さんが、植松死刑囚に手紙を送り続けている。重度の知的障害がある娘を持つ父親でもある立場から、被告の背後にある障害者への差別や偏見が残る社会に向けたメッセージ。

 やまゆり園事件は派生的に「生きるに値しない生命はあるのか」という根源的な問いを投げかけた。1被告の生命も等価なら、極刑をどう受け止めればいいのか。連載で考える。

 連続殺傷の罪に問われた植松聖死刑囚は、元障害者施設の職員でありながら、事件後から法廷まで一貫して、障害者への変わらぬ差別意識を述べ連ねた。凶行に至ったゆがんだ価値観はなぜ芽生え、どのように膨らんだのか。神奈川新聞記者の重ねた接見や、審理で明かされた友人、元同僚、鑑定医らの証言を基に探る。

連載・差別の源流

記者が続けた被告接見 記事一覧はこちら

連載・植松聖被告はいま~初公判を前に

 彼の思想は何に根差すのか。さまざまな人が被告に接見を重ね、解き明かそうとした。

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 事件で殺害された入所者19人は、2カ月余りにわたる公判で、いずれも匿名で審理された。公判を通じて犠牲者の呼称は「A」から「V」、そして「甲」へと移り変わった。なかには、犠牲者の名前を一部明かすことを決意した遺族も。匿名の定着が残した教訓とは何か。

連載・匿名公判の源流

遺族の調書から

 裁判員裁判では、犠牲者の遺族に聞き取りをした調書が読み上げられた。名前は伏せられていても、確かにそこに生きていたあかしが浮かぶ。

名前を明かした被害者も

 本名や一部の名前を明かすことを決断した被害者や遺族の思いは。

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