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拳闘人生「答え出る」 川崎新田ジム黒田選手、5月世界戦

スポーツ 神奈川新聞  2019年02月19日 02:43

新田会長(左)らと記念撮影する黒田選手(中央)=東京都内
新田会長(左)らと記念撮影する黒田選手(中央)=東京都内

 川崎新田ボクシングジム(川崎市多摩区)に所属する前日本フライ級王者で、IBF(国際ボクシング連盟)世界フライ級4位の黒田雅之選手(32)が5月に2度目の世界戦に挑むことが18日、発表された。地域貢献活動などにも積極的で、夢を諦めなかった男は「今までの40戦は予行練習。その答えが出る」と並々ならぬ覚悟をのぞかせた。

 2013年2月27日、川崎市とどろきアリーナ(中原区)は、世界チャンピオンの誕生を期待する約2500人で熱気に包まれた。世界フライ級のタイトルマッチに臨んだ黒田選手は最終ラウンドまで打ち合ったが、判定0-3で敗れた。「見なくてもひどかったことは分かるから」。この一戦を映像で見返すことは現在もできないままという。ただ、あの大声援や熱狂は脳裏にはっきりと刻まれている。

 あれから6年がたった。グローブを置こうと思ったことは1度や2度だけではない。同級生には子どもだって生まれている。それでも週5、6日、コンビニでアルバイトを続けながらひたむきに己と向き合ってきた。端から見れば決して恵まれた環境ではないが、ポジティブな発想で捉えている。「それぐらいやらないと、僕は勝てない」。17年6月には日本フライ級王者となり、4度防衛した。技術面でも、精神面でも確かな成長を実感している。

 川崎新田ジムの方針もあって、地域ともより深く関わってきた。「かわさき産業親善大使」や「川崎西税務署広報大使」などを務めるまな弟子に、新田渉世会長(51)は「川崎を名乗っているジムから、初めての世界チャンピオン誕生を実現したい」と期待する。良好な関係にあるサッカーJ1の川崎フロンターレとの企画も進んでいるという。

 18歳でプロデビューを果たし、41戦目で巡ってきた2度目の世界戦。「辞めようと思ったこともあったけど、ボクシングが好きだし、世界タイトルを獲得した人たちとスパーをやっても、そんなに差があるのかと思う。何が違うのか。それが、もう少しで分かりそう。もう少し、もう少しの6年間。答えが出るのが5月13日」。世界チャンピオンになる夢を今度こそ、その拳でつかみ取る。


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