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快走ベイバイク 観光・地域の足に活躍、五輪見据え充実へ

横浜みなと新聞 神奈川新聞  2019年02月18日 02:32

赤いカラーが目を引くベイバイク(横浜市提供)
赤いカラーが目を引くベイバイク(横浜市提供)

 横浜市とドコモ・バイクシェア(東京都港区)が手掛けるコミュニティサイクル事業「baybike(ベイバイク)」が好調だ。「ポート」と呼ばれる貸し出し・返却拠点は事業開始時の34カ所から約3年10カ月で77カ所に倍増し、利用登録者数も約2万人から4倍超の約9万人(昨年12月末現在)にまで拡大している。横浜駅周辺や横浜・みなとみらい21(MM21)地区を中心に観光や地域住民の日常生活の足として広く愛用されており、来年の東京五輪・パラリンピックを視野にさらなる充実を図る。

 都心部の活性化や観光振興を目的に3年間の社会実験を経て、2014年4月にスタート。15年3月には電動アシスト機能付き自転車に入れ替えたほか、利用時は登録カウンターまで出向いて手続きをする必要があったが、パソコンやスマホ、携帯電話で完結するシステムへの移行で利便性が向上し、急速に浸透した。事業期間を22年3月まで3年間延長することも決まっている。


自転車に搭載された操作パネル=横浜市中区
自転車に搭載された操作パネル=横浜市中区

 現在は約770台が稼働。横浜中心部の中、西、南、神奈川区内のポートで借りることができ、どこのポートでも返却可能だ。利用プランはクレジットカードなどで決済する「会員登録プラン」と、会員登録が不要で1回30分以内の利用を何度でも繰り返せる「現金プラン」の2種類。料金はプランや利用形態に応じて変わるが、1回30分162円(税込み)からと手軽だ。

 市都市交通課の栢沼伸茂さんは「国が進める自転車活用推進計画なども追い風となり、1日の1台あたりの利用回数も事業開始時に比べ約3倍になった。認知度も上がり、ポート設置に前向きな土地所有者も増え、好循環が生まれている」と説明する。


1月の利用回数が最多だったポート「横浜スカイビル前」=横浜市西区
1月の利用回数が最多だったポート「横浜スカイビル前」=横浜市西区

 ことし1月のポートの利用状況は、横浜駅に最も近い「横浜スカイビル前」(同市西区)が最多の約2200回で「オーケーみなとみらい」(同)の約1800回が続く。一人一人の詳細な利用状況までは把握できていないものの、栢沼さんは「朝、みなとみらいのマンション群から横浜駅まで利用し、夕方以降は逆のコースをたどる人が多いのでは」と推測。休日は午後の利用が多く、観光の移動のための利用ではないかと分析する。


75カ所目となるポートを設置する専門業者=2月5日、横浜市中区
75カ所目となるポートを設置する専門業者=2月5日、横浜市中区

 事業エリア最南部の本牧地区では昨秋から本格的に展開が進む。地域活性化につながればと、昨年10月にポートを開設した本牧リボンファンストリート商店会の羽生田靖博さん(62)は「商店街に気軽に来てもらいたいと、市に設置を要望していた。地元住民が駅までの交通手段に頻繁に使っているようだ」と話す。

 栢沼さんは「既存エリアとの連続性を考慮して本牧側は三渓園近辺、北側は東神奈川を目安にポートを増やしたい。東京五輪・パラリンピックへ向け英語版のパンフレットを作製するなどインバウンド(訪日外国人客)対応もしていく」と意欲を見せている。


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