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県少年サッカー、バディーSCがダブル優勝

スポーツ 神奈川新聞  2019年02月17日 09:29

高学年の部で3年ぶり4度目の優勝を果たしたバディーSC=横浜市港北区の日産スタジアム
高学年の部で3年ぶり4度目の優勝を果たしたバディーSC=横浜市港北区の日産スタジアム

 日産カップ争奪第45回県少年サッカー選手権(県サッカー協会・神奈川新聞社主催、日産自動車特別協賛、横浜マリノス・日産神奈川グループ協賛)中央大会最終日は17日、日産スタジアムで高・低学年の部の決勝と3位決定戦が行われ、ともにバディーSC(横浜)が頂点に立った。高学年は3年ぶり4度目、低学年は2年ぶり8度目の優勝で、両部門制覇は10年ぶり2度目。

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 高学年決勝はバディーが延長戦の末にFCパーシモン(川崎)を5-4で下した。低学年決勝はバディーがFCパーシモンに2-0で快勝した。高学年の3位決定戦はFCカルパ(横浜)がFUTURO(横浜)を0-0の末にPK戦で破り、低学年はSCHFC(横浜)が上南SC(相模原)を3-1で下した。

低学年の部

磨いた守備光る
個と組織力かみ合う



 巧みな個人技と組織力がかみ合った。低学年の部は、前回準優勝のバディーSCが2大会ぶりの栄冠をたぐり寄せた。

 主導権を握ったのは前半15分。DF二見の縦パスをMF吉本がゴール正面で受けると、一度パスを出すようなフェイントを入れてから左足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。後半10分にもゴール前でこぼれ球を押し込んで2得点を挙げた。


【低学年の部決勝 バディーSC-FCパーシモン】後半、バディーSCの吉本が2点目を挙げる=日産スタジアム
【低学年の部決勝 バディーSC-FCパーシモン】後半、バディーSCの吉本が2点目を挙げる=日産スタジアム

 「めちゃめちゃうれしい。思い通りのシュートができた」と背番号22は破顔する。この日は父・悠介さんの38歳の誕生日。「スタンドのお父さんに頑張っている姿を見せたかったので気持ちが入った」と誇らしげだ。

 チームは昨年12月のマリノスカップ準決勝で川崎フロンターレに1点差で惜敗。2失点した守備に課題を見いだし、組織的な守りを強化してきた。主将吉岡は「あそこからまた強くなれた」。5試合1失点の堅守もまた大きな勝因の一つだ。

 高学年とそろって優勝を飾り、吉本は「6年生たちも勝ってくれてよかった。僕たちももっと頑張って、全国大会で優勝したい」とさらなる夢を掲げた。

後半反撃も及ばず


 低学年の部はFCパーシモンが決勝で涙をのんだ。主将のDF江口は「攻めも守りも相手がうまかった」と肩を落とした。

 試合開始から守勢に回り、攻めのエンジンがかかったのは後半から。同15分にはDF米川の左CKにMF河田が頭で合わせるなどシュート4本を放ったが及ばず。キャプテンは「いつかバディーに勝って優勝したい」と前を向いた。

SCHFC逆転勝ち


 低学年の3位決定戦は、SCHFCが0-1の後半に3得点を挙げて逆転勝ち。2ゴールを決めたMF風間は「前半は苦しい状況だったが、最後は気持ちだった」と満面の笑みを見せた。

 1-1の後半15分には、主将平野がこぼれ球を押し込んで勝ち越し。キャプテンは「うれしい。優勝が目標だったけれど、楽しくプレーできてよかった」と喜んだ。

高学年の部

土壇場突き放す
昨秋の悔しさバネに




 歓声と悲鳴が交錯するスタンドをよそに、高学年の部のバディーSC・FW中西は涼しい顔で決勝のゴールネットを揺らした。

 FCパーシモンと得点を奪い合い、逆転に次ぐ逆転の展開は4-4の延長後半終了間際。MF白須のパスをペナルティーエリア付近右サイドからゴールに押し込む。「みんなとの公式戦は最後。勝って終わりたい」。願いをかなえたヒーローはチームメートの歓喜の輪に迎え入れられた。


【高学年の部決勝 バディーSC-FCパーシモン】延長後半終了間際、決勝点を挙げ、チームメートと喜ぶバディーSCの中西(中央左)=日産スタジアム
【高学年の部決勝 バディーSC-FCパーシモン】延長後半終了間際、決勝点を挙げ、チームメートと喜ぶバディーSCの中西(中央左)=日産スタジアム

 ハートの強さは敗戦からつかんだ。昨秋の全日本U-12(12歳以下)選手権県予選決勝で、後に全国制覇した川崎フロンターレに0-5の大敗。「先制されて一気に崩れた。諦めずに切り替える大切さを知った」。そう振り返る主将金子はこの日、2-3の後半13分、ミドルレンジから右足を豪快に振り抜く同点弾で仲間を鼓舞した。

 低学年との同時優勝は10年ぶり。南雲伸幸監督(45)は「あの敗戦から成長した」と選手たちをたたえる。中学から川崎の育成組織に加入予定の中西は「これからもっと活躍してプロになりたい」と目を輝かせた。

猛攻も延長戦で涙


 高学年の部で初優勝を狙ったFCパーシモンは決勝で延長戦の末に惜敗。2得点を挙げたFW八田は「本当に悔しい」と声を絞り出した。
 前半4分にDF野村が先制のゴールを決めるなど、相手と同じ14本のシュートで攻め続けたが、延長後半の終了間際にまさかの失点。八田は「後輩たちには初タイトルを必ず取ってほしい」と夢を託した。

主将、好セーブ連発


 PK戦にもつれ込んだ高学年の3位決定戦はFCカルパが制した。立役者で主将のGK西山は「絶対に負けたくなかった」と胸を張った。

 FUTUROの猛攻を受けた後半、ゴール前の1対1の場面で好セーブを連発。PK戦でも4人目のシュートを右太ももで食い止めた。マリノスファンの12歳はホームスタジアムでの決戦に「ここで試合ができて幸せ」とはにかんだ。


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