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同時に異なる言語を聞き分け 三菱電機が技術開発

経済 神奈川新聞  2019年02月16日 00:31

三菱電機が新たに開発した音声認識技術を、空港での利用を例として披露した=東京都千代田区
三菱電機が新たに開発した音声認識技術を、空港での利用を例として披露した=東京都千代田区

 三菱電機(東京都千代田区)は、あらかじめ設定しなくてもどの言語か人工知能(AI)で自動的に認識する新たな音声認識技術を開発した。多言語対応型の情報案内システムとして、カーナビや空港の施設案内、スマートフォンの地図アプリなどでの活用が期待される。

 この技術は鎌倉市の同社拠点などで開発を進めてきたもので、13日に本社で開いた研究開発成果披露会で発表した。今後実証実験を進めた上で実用化を目指す。

 披露会では、空港での利用を例として新技術を紹介。異なる言語を話す2人が同じマイクに向かって同時に「ラーメンが食べたいです」「コーヒーが飲みたい」と話し掛けると、空港施設を模した地図のパネル画面に、探している店舗の位置を指し示した。

 従来の音声認識システムでは、使う言語を事前設定する必要があったが、自動的に言語を聞き分けることができるようになった。精度向上に同社独自のAI技術が活用され、認識率は日英仏独伊の5言語で90%以上。これにロシア語や中国語などを加えた10言語の場合でも80%以上という。

 同社が注力するAI技術の研究開発は日米の3拠点で進めている。実用化件数は2019年度、累計20件を超える見込みという。

 また、今回の研究開発成果披露会では、サイバー攻撃を受けて車が制御不能になる前に車載システム側で検知・防御する技術や、沿岸のレーダーから津波の波面を捉え、規模を正確に把握する技術なども紹介した。


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