1. ホーム
  2. 話題
  3. 観音崎由来の像、復元プロジェクト発足 横須賀

「海の日」完成目指す
観音崎由来の像、復元プロジェクト発足 横須賀

話題 神奈川新聞  2019年02月15日 17:00

海運の現状と観音崎について講演する県港運協会の藤木会長=横須賀市若松町
海運の現状と観音崎について講演する県港運協会の藤木会長=横須賀市若松町

 観音崎(横須賀市鴨居)の地名の由来とされ、火災で焼失した観音像を県立観音崎公園内(同)に復元するため、市内の関係者らが12日、「観音崎プロジェクトの会」を発足した。観光振興や歴史再現の文化事業を目的に、行政の協力も得ながら「海の日」の完成を目指す。

 観音崎の地名は、奈良時代の僧・行基が船の安全のため、十一面観音を彫り、公園内の海蝕(かいしょく)洞穴に納めたことに由来する。「船守観音」として、漁民や船乗りに信仰されてきた。

 明治政府が1880年に陸軍砲台の築造を始めると、現在の同市鴨居3丁目付近に移設。1986年に火災で焼失し、復元されずに今に至っている。

 12日に開かれた発起人会には、県や市、観光協会、地元の両信用金庫、各種団体などの幹部ら30人超が出席。復元運動を進めるために、プロジェクトの会を発足させることを決めた。

 費用は入会者からの会費で賄い、行基作の観音像に近いものを海蝕洞穴に設ける。今年の「海の日」(7月15日)の完成を目指し、▽特定の宗教施設と受け取られないように配慮する▽歴史的エピソードを伝える文化事業として進める-ことを前提に、県と調整する。

 県港運協会の藤木幸夫会長も発起人会に出席して講演。「東京湾の港では船が観音崎を通過したとの合図を受け、仕事が始まる。観音崎という言葉を聞かない日はない」とその重要性を説き、「東京湾の港は高い技術や信頼性が海外に認められているが、船舶の安全を願う意味でもプロジェクトの意義は大きい。横浜港のためにも協力したい」と期待感を示した。


シェアする