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日本将棋連盟指導棋士五段、本紙将棋担当記者
将棋のはなし(94)ロジカルに徹した名著

カルチャー 神奈川新聞  2019年02月14日 03:11

【2019年2月10日紙面掲載】

 最初に読んだ将棋の本は、某九段が書いた入門書だった。駒の動かし方、簡単なルール説明があって、次の章が「矢倉戦法」。一気にハードルが上がり、小学1年の私は全く理解できなかった。

 オセロでいえば「なるべく少なく返す」の次に「逆偶数」を学ぶようなものだ。当然ながら先に「偶数理論」を知らないと話にならない。

 さりげなく名著の紹介に入るため、分かりにくい例えを出してしまった。1月31日に発売された佐谷哲さん著「現代オセロの最新理論」(マイナビ出版、1771円)が素晴らしい。

 オセロの本は少なく、私も以前は書店で探したが、入門書をいくつか見かけるだけだった。中級者向けの本書は、オセロ大会で2級の認定を受けた私にぴったり。

 著者は世界トップクラスの選手で、解説はとにかく論理的だ。将棋でもここまでロジカルに徹した本を私は知らない。

 内容は正直言って難しく、用語を覚えるだけでも大変。繰り返し読むことで少しずつ頭に入れている。とりあえず「四辺確定理論」をマスターし、素早く形勢判断ができるようになってきた。

 購入してからは暇さえあれば、いや暇がなくてもページをめくる日々。ボロボロになるまで読むだろうから、保存用にもう1冊買うか思案中だ。

 今週はオチがないけどこのへんで。さて原稿も終わったし、第3章「序中盤理論編」でも読み返そうかな。「争点理論」って何だっけ?


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