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文化財的価値 可能な限り残す方針
北鎌倉トンネル、工法3案まとまる 議会報告へ

政治行政 神奈川新聞  2019年02月13日 10:27

JR北鎌倉駅の脇にある素掘りトンネル(2015年4月)
JR北鎌倉駅の脇にある素掘りトンネル(2015年4月)

 鎌倉市は、崩落の危険性から4年近く通行止めとなっているJR横須賀線北鎌倉駅(鎌倉市山ノ内)脇の素掘りトンネルについて、利用者の安全を確保する工法案をまとめた。(1)歩行者(2)自動車(3)高規格救急車がそれぞれ通行できる幅や高さで設計した3案で、13日に開会する市議会2月定例会で詳細を報告する。

 市によると、トンネルは長さ約7メートル、高さ約1・9メートルで、幅は平均約2・7メートル。生活道路や通学路として利用されてきたが、点検・調査した県都市整備技術センターから崩落の恐れがあるなどと指摘され、市は2015年4月に通行を禁止にした。小学生が車両の通行の多い県道を通って登下校するなど、影響が出ている。

 市は当初、トンネル全体を取り払う方針を決めたが、文化庁や、市教育委員会の諮問機関「文化財専門委員会」がトンネルの尾根について「文化財的価値がある」と指摘。市は尾根を可能な限り残す方針に見直した。その後、専門家でつくる「北鎌倉隧道(ずいどう)安全対策検討委員会」が17年3月、市に3案を示した。市は地権者の協力を得ながら地質などを調査し、3案で設計した。

 市は議会報告後、地権者や地元住民にも説明。19年度中に工法を決める考えで、19年度当初予算案に詳細設計費として1800万円を計上した。

 市は早期の利用再開を目指し、内部に鉄板などを設置する仮設工事も検討してきた。市は「地権者らとの話し合いを継続しながら、19年度に工事の調整をしていきたい」としている。


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