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“住民の足”在り方模索へ 真鶴町で予約制タクシー実験

話題 神奈川新聞  2019年02月11日 17:00

真鶴町が実証実験を委託する湯河原タクシーの車両
真鶴町が実証実験を委託する湯河原タクシーの車両

 過疎法に基づく過疎地域の指定を受けている真鶴町は2月1日から、利用者の予約に応じて運行するデマンドタクシーの実証実験を開始した。国の交付金を活用し3月15日まで実施。利便性向上や地域活性化に向けて公共交通のあるべき形を探る。

 町まちづくり課によると、デマンドタクシーは、真鶴、湯河原町を走る「真鶴タクシー」と「湯河原タクシー」の2社に運行を委託。毎日8便(各定員8人)が、真鶴町役場やスーパー、診療所などが集積する「まちなかエリア」と、港や山間部の「デマンドサービスゾーン」を結ぶ。

 1回の乗車料金は400円(小学生以下無料)で、利用希望者は当日、タクシーの発車時刻の1時間前までに電話で予約する。実証実験期間中、利用者にはアンケートを配布し、利用実績や利便性、価格の妥当性などを検証するという。

 同課によると、町は2008年6月から町内を走る無料のコミュニティーバスを運行。定員10人の公用ワゴン車を使用していたが、時間帯や停留所によっては利用希望者が乗り切れなくなるなどしていた。

 16年10月からは、民間バス会社に運行を委託し、定員29人の車両を有料で走らせる方法に変更。定員オーバーはなくなった一方、車両の大型化により狭い道路での走行ができなくなり、バス路線から外れた地域住民から不満の声が聞かれるようになった。

 さらに町内を走っていたバス会社2社のうち1社が昨年4月に撤退したことでバスの本数が半減。住民や観光客の交通利便性向上が課題となっていた。

 17年4月に過疎地域の指定を受けた町は、公共交通の利便性向上へ国の「過疎地域等自立活性化推進交付金」を活用。本年度549万円を投じ、本格運行を視野に、実証実験に乗り出すことにした。

 昨年1月現在の同町の高齢化率は県内市町村で2番目に高い40・6%(県平均24・9%)で、町は同11月から運転免許証の自主返納支援事業にも乗り出している。同課の担当者は「免許返納促進のためにもバスの利便性向上は課題。お年寄りらの公共交通による外出を促進し、街中ににぎわいを創出していけたら」と話している。


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