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川崎市4年ぶり制覇 かながわ駅伝、2位横須賀3位茅ケ崎

スポーツ 神奈川新聞  2019年02月11日 07:59


4年ぶりの優勝を果たし、ガッツポーズでゴールする川崎市のアンカー福士=県立相模湖公園
4年ぶりの優勝を果たし、ガッツポーズでゴールする川崎市のアンカー福士=県立相模湖公園

 県内30市町代表のランナーが世代を超えてたすきをつなぐ「第73回市町村対抗かながわ駅伝」(県、神奈川陸上競技協会、神奈川新聞社など主催、横浜薬科大特別協賛)は10日、秦野市カルチャーパークから相模原市緑区の県立相模湖公園までの7区間、51・5キロで行われ、川崎市が2時間40分3秒で4年ぶり20度目の優勝を飾った。2位は横須賀市、3位は茅ケ崎市が入った。

 川崎市は2区橋本(順大)の区間3位の好走で首位に浮上。5区石鍋(青学大)、6区黒田(コモディイイダ)の区間1位の快走もあり、他チームを突き放した。

 横須賀市は、3位でたすきを受けたアンカー秋澤(横須賀市陸協)が順位を一つ上げたが、連覇には届かなかった。町村対抗は、二宮町が2時間47分6秒で3年ぶり3度目の頂点に立った。

 県内のケーブルテレビ局が、23日午後6時からダイジェスト放送する。

川崎市 厚い選手層で独走


 レース序盤のハイライトは2区だ。主導権争いのエース区間で、箱根ランナー同士が激しいデッドヒートを繰り広げた。

 5位でたすきを受けた川崎市の橋本(順大3年)が4人抜きでトップに躍り出ると、綾瀬市の鎌田(法大1年)が負けじと5人抜きで猛追してきた。ともに法政二高OBで全国高校駅伝も走った先輩、後輩の間柄だ。

 残り2キロ。抜きつ抜かれつの並走から飛び出した橋本は「背後から来た鎌田が自分よりペースが速いのは分かっていた。それでも順位だけは負けたくない」と両脚にむちを打ち、首位を守って先輩の意地を見せ付けた。

 川崎市は3、4区で一時2位に後退したものの、5区石鍋(青学大)が「例年、5、6区の順位が最終的な順位に響いてくる。何としてもトップで渡す」と区間1位の快走で再び順位を押し上げ、6区黒田(コモディイイダ)も区間賞の走りで続く。高校生ながらアンカーを任された福士(橘高)は「これが高校最後の10キロ走。後ろが離れていたので気負いもなかった」と影を踏ませぬ独走でゴールテープを切った。

 「今年の川崎は選手がそろっていた」と橋本が振り返るように、各世代のランナーが高いレベルで融合し、7人が区間一桁台を出す選手層の厚さが際立った。人口の多い大都市ながら今回のメンバーは全員、地元中学の出身・在籍者で、鈴木大監督(45)は「川崎市には中学から長く競技を続ける選手を育てる環境がある」と言う。4年ぶりの王座奪還で強豪市復権を印象付けた。

横須賀市2位 「優勝は遠く感じた」



 横須賀市は初の連覇を逃した。アンカーの主将秋澤(横須賀市陸協)は「最後まで諦めない姿勢で走ることができたけれど、優勝は遠く感じた」と悔しそうだ。


2位でゴールする横須賀市の秋澤啓尚
2位でゴールする横須賀市の秋澤啓尚

 出足こそ9位だったが、関東学生連合として箱根の6区を走った古林(防衛大)が2区で巻き返し3位に。続く内田(法政二高)も「自分が区間1位を取れば優勝に導けると思っていた」と中盤で一気にスピードを上げ、2年連続区間賞。川崎を抜いてトップに立った。

 しかし、2区を走る予定だった滋野(星槎道都大)の欠場が決まり、急きょオーダー変更した影響もあり5、6区で3位に後退。「自分がもっと突き放していたら後ろが楽になっていたはず」と当初は5区予定だった内田は振り返った。

 それでも秋澤は「一体感は前回以上」と誇る。神奈川大時代に箱根路を経験したランナーだが、昨春に入った実業団チームを9月で退社し、今は市民クラブで地道に練習に励む。「地元に帰ったからには横須賀に貢献したいという秋澤の思いは仲間に通じていた」と加藤将監督(32)。

 全員が力を出し切った経験が、来年の栄冠奪回にきっとつながるはずだ。

綾瀬市の鎌田 区間賞


 綾瀬市の2区鎌田(法大)が区間賞。法政二高時代の二つ上の先輩、川崎市の橋本(順大)と好勝負を演じた。

 7位でたすきを受けた鎌田は猛然と前を追い、「尊敬している」という首位の橋本の背後に付け、最後は振り切られたものの区間順位は上回った。レース後は橋本に「速いな」と褒められた鎌田だが「持ちタイムでは勝てていないので」と冷静に振り返った。

 1年生ながら箱根駅伝でデビューを飾った新星は「1万、5000メートルで結果を出したい」と意気込んだ。


区間1位記録
区間1位記録

町村対抗 二宮町3年ぶり優勝


 町村対抗は社会人選手がいない二宮町が若い力で3年ぶりに制覇。前回頂点に立った時も走った日大の小坂太我(3年)、友我(1年)兄弟がけん引した。

 昨年は最後までたすきをつなげず、前日に太我がLINE(ライン)で仲間にメッセージを送るなど雪辱への士気は高まっていた。友我が3区7位と健闘すると、6区では太我が「前に食らいつく思いだった」と区間3位。友我は「これをスタートに兄と一緒に箱根駅伝に出るための1年にしたい」と誓った。


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