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収穫されないミカン、ビジネスに 大井高校生が都内で販売

話題 神奈川新聞  2019年02月11日 03:08

東京都品川区での「大井町産直マルシェ」で収穫したミカンを販売する県立大井高の生徒ら(大井町提供)
東京都品川区での「大井町産直マルシェ」で収穫したミカンを販売する県立大井高の生徒ら(大井町提供)

 農家の働き手不足で収穫されないミカンをビジネスに生かそうと、県立大井高校(大井町西大井)の生徒らが地元のミカン畑で収穫、都内で販売するプロジェクトを行った。

 同校近くの同町相和地区では、農家の人手不足や耕作放棄でミカンやキウイなどが実ったまま残っており、地域の課題となっている。地元で修学旅行の誘致などを目指す「相和もりあげ協議会」はこうした畑を利用して都市住民に収穫体験などを行っており、同校生徒もボランティアで協力している。

 今回のプロジェクトは昨夏、同協議会のアドバイザーでNPO法人自然体験学校理事長の若林伸一さんが、地域の課題解決を目的とした「ソーシャルビジネス」の講演を同校で行ったのがきっかけ。生徒会とボランティア部、有志の計約10人の生徒が地元の課題である収穫困難な作物を使った販売に挑戦することになった。

 昨年10月から同協議会や町と連携して打ち合わせを重ね、12月には収穫されていないミカンの木4本から約250キロのミカンを収穫。今年1月に2回、東京都品川区の大井町駅前で開かれた「大井町産直マルシェ」に参加して、1キロ500円で販売した。

 校名入りの法被を着た生徒たちは、声を張り上げながら会場を歩いて大井産ミカンをPR。試食コーナーも設けるなどして、強気な価格設定ながら売り切った。

 生徒らは「全部売れて充実感が味わえた」などと話し、売り上げは生徒会費に繰り入れられたという。町は「ビジネスで考えると、人件費の設定なども考えないといけないが、初回としてはうまくいった。課題を見つけて次もできれば」と意欲を見せている。


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