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戦争加害の歴史知ろう 右翼団体の妨害も 横浜でパネル展

話題 神奈川新聞  2019年02月10日 17:00

大勢の人が訪れた「戦争の加害パネル展」=かながわ県民センター
大勢の人が訪れた「戦争の加害パネル展」=かながわ県民センター

 戦後70年以上が経過し戦争の風化が懸念される中、日本軍が太平洋戦争で何を行ったのかを振り返る「戦争の加害パネル展」が10日、横浜市神奈川区のかながわ県民センターで始まった。全国で史実の研究を進める市民団体などによる約270点のパネルや新聞記事などを展示。同展を批判する右翼団体の街宣車が押しかけ妨害する一幕もあったが、初日は250人以上が訪れ、貴重な資料に見入っていた。16日まで、入場無料。

 市民有志による「記憶の継承を進める神奈川の会」の主催で、戦争の史実を後世に引き継ぐため、2016年から毎年開催している。今回は、重慶無差別爆撃や毒ガス戦、南京大虐殺、従軍慰安婦、731部隊などの日本軍による加害の歴史を示す資料を展示し、研究家の講演も行われた。

 開場直後から、多くの人が来場。スタッフの説明を聞きながらパネルに見入ったり、目を近づけて丹念に資料を読み込んだりする人が目立ち、半日以上かけて見学するカップルの姿も。熱心に展示を見ていた同市鶴見区の風呂橋修さん(67)は、「素晴らしい内容。歴史に学ばないで未来はない。歴史を重んじない者が政治に携わってはいけないと、あらためて思った」と話した。

 同会の竹岡健治さん(72)は、「いろいろな考え方はあろうが、まずは何があったか知ってほしい。その上で、安心して生きられる社会にするにはどうしたらいいか、考えてもらえれば」と呼び掛けた。

 インターネット上では、事前に同展を批判する書き込みがあり、この日は県警が周辺で警戒。右翼団体の街宣車3台が「(同展は)反日を刷り込む」などと拡声しながら会場前を走る場面もあった。


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