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楽しみつつ浮かぶ情景 「磯子なつかしカルタ」人気

話題 神奈川新聞  2019年02月08日 08:00

「磯子なつかしカルタ」を制作した磯子区高齢・障害支援課職員と介護相談員ら=横浜市磯子区
「磯子なつかしカルタ」を制作した磯子区高齢・障害支援課職員と介護相談員ら=横浜市磯子区

 横浜市磯子区内のかつての景色や暮らしを思い起こすカルタ「磯子なつかしカルタ」が、地域のお年寄りを和ませている。老人ホームなどで訪問活動をしている介護相談員の声から生まれ、2年がかりで同区高齢・障害支援課が制作。「黒電話 りんりんりんと 響く音」と日常を描写したものから、「瑠璃色に 輝く夜景 プリンスホテル」と地域の景色を題材にしたものまで、懐かしい写真と言葉を用いた絵札や読み札が並ぶ。

 きっかけは、相談員の荒井章代さん(71)と谷道子さん(71)が、2016年に参加した県の研修会。昔を回想できるような写真を高齢者との会話に活用している県内自治体があると知り、同課に相談。類似したものがなかったため、「独自のカルタを作ろう」と同課の鳩幸恵さんを中心に発案した。

 地域の歴史を整理するため、昭和初期以降の年表を作成。それを基に、相談員から「どういう写真がお年寄りと盛り上がるか」などのアドバイスを受け、路面電車や米俵、キセルなど絵札の題材を検討した。

 題材の撮影のため地域の小学校や市開港記念会館(同市中区)などを訪問。公募による区民からの提供も加わり、70枚以上の写真が集まった。そこから選んだ46枚を絵札とし、「誰でも楽しめるように」と分かりやすい読み札を考えた。昨年12月に完成し、今年1月11日から老人ホームや地域ケアプラザなどに順次200部を配布している。

 「実際に活動で使用した」という相談員の栗田都さん(82)は「県外出身者が『私が育った地域とはもんぺのデザインが違う』と話すなど、みんなで懐かしみながらカルタを楽しんでくれた」と満足げ。同課課長の清水純子さんは「カルタを使った交流が笑顔で過ごすきっかけになれば」と話した。


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